まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第15回九州西国霊場めぐり~いよいよ、結願に向かいます

2023年01月24日 | 九州西国霊場

2021年の3月から始めた九州西国霊場めぐり。福岡、大分、熊本、佐賀、長崎各県にある33ヶ所プラス特別霊場1ヶ所をめぐるこの札所も、結願となる第33番の観世音寺を残すのみとなった。旧国名でいえば、豊前、豊後、肥後、筑後、肥前と来て筑前で終わり。九州においては現在九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを行っているが、この先大分、宮崎と進む中で、先行している九州西国霊場は結願しておこうと思う(何分、札所めぐりの多重債務状態なもので・・)。

観世音寺があるのはかつての大宰府跡に隣接するところ。観世音寺そのものは以前にも訪ねたことがある。ちょうど、元号が平成から令和に代わろうとするタイミングで、太宰府天満宮から「令和」ゆかりの坂本八幡宮に向かう途中に立ち寄った。その時は「由緒ある寺」と思ったものの、九州西国霊場を回ることは全く頭になかったので、改めてここが結願の地になるのかとうなることになった。英彦山に始まり、大宰府で終わる九州西国霊場。

あえてその結願の札所を残す形をとり、その機会をうかがっていたが、1月から、太宰府天満宮に近い九州国立博物館にて特別展「加耶」が行われると知った。そして、特別展の記念講演会が1月29日に行われるという。どうせならこの講演会に参加しようと、サイトから事前抽選に申し込んだ。これに当選したとして、観世音寺への参詣を1月29日に予定した。場合によってはどこかで前泊もありかなと。

ここまで、昨年末の話である。

年が明けて半月後、九州国立博物館の講演会の抽選発表である。17日にメールが来たのだが、その結果は残念ながら「落選」。これは仕方ない。まあ、講演会は聴けずとも、展示が観られればいいか。

ならば、九州国立博物館に29日に行くことにこだわる必要もなくない。実は年が明けてから、私のほうもいろいろ状況の変化があり、それなら前倒しでも行ける時に太宰府に行って結願しておこうと思う。そして、自身の予定とも合わせて1月21日の午後に広島を出発し、その夜は太宰府の近くに前泊。そして22日に観世音寺に参詣、そして九州国立博物館で「加耶」展を見学することにした(・・・当日になって、当初の予定通り1月28日~29日で行けばよかったものの、日程を早めたことが結局裏目になった。まあそのことは後で書くことに)。

さて、1月21日。午前中の所用を済ませて、広島発14時19分の「こだま849号」に乗る(「こだま」に乗るのは、日本旅行の「バリ得」のため)。500系で運行されており、それだけでも今となっては貴重なものなのだが、この列車に充当されるのは「ハローキティ新幹線」。500系の青、紫のラインをピンクを基調としたものに塗り替え、車両のいたるところ「ハローキティ」色にしたものである。

これまで、「ハローキティ新幹線」は駅の停車中や走行中で見たことはあったが、乗るのは初めてである。別に狙っていたわけではない。

だからといって「キティちゃ~ん♡」などとニヤニヤしながら車両にカメラを向けたり、1号車にある「ハローキティ」イベント車両に行ったりというのは、彼女や子ども連れならまだしも、アラフィフのおっさんが一人なら「キティ」ならぬ「キティガイ(キ○○イ」扱いである。

救いだったのは、室内はあくまで「普通の500系」に維持されていたこと。

それでも、途中の駅ではホームに出て、「ハローキティ」塗装車両の写真を撮っていたなあ。

時間帯のせいか列車じたいはガラガラのまま、16時11分、博多に到着。「こだま849号」はこのまま博多南線の列車となるが、ホームには行列ができている。博多まで乗って来た客よりも、むしろここから博多南まで乗る客のほうが多かった。

さてこの後だが、新幹線ホーム同士での乗り継ぎである。乗り継ぐのは、16時24分、博多始発の「さくら409号」である。こちらはN700系車両。

博多から新幹線に乗ってどこまで行くのか、目的地は太宰府だろうに・・というところだが、目指すのは次の新鳥栖である。もっというなら、在来線の鳥栖である。太宰府を目指すなら博多駅近辺、その気なら太宰府市、筑紫野市で宿を探すこともできたが、あえていったん南に行くことにした。そこはちょっとした思惑もあって・・・。今回、宿泊先を福岡エリア、筑紫野エリア、そして久留米エリアで探していたのだが、初めて宿泊する町を増やそうという思いもあった。そこで出たのが鳥栖である。宿泊検索だとまずは都道府県単位での検索のため、同じ鹿児島線、九州新幹線沿線でも、佐賀県にある鳥栖は外れるのだろう。これは盲点だったなあ。改めて、鳥栖で宿泊地を確保。

新鳥栖で下車する。コンコースでは、鳥栖を拠点として活動するJリーグのサガン鳥栖、そしてバレーボールの久光スプリングス関連が出迎える。

そこに隠れた形だが、鳥栖市出身の緒方孝市・元カープ監督の展示もある。

そのまま新幹線改札口から出て(「バリ得」のきっぷはここで全て回収)、そのまま在来線改札口を通る。やって来て列車にて、次の鳥栖で下車する。在来線の鳥栖が目的地なら、博多で在来線に乗り換えるのと、新鳥栖まで行って乗り換えるのと、はたしてどちらが合理的だったかなと思うが・・。

そのまま1駅3分乗車し、鳥栖に到着。鉄道のジャンクションの町での初めての宿泊である・・・。

コメント