まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

京都42番「今熊野観音寺」~神仏霊場巡拝の道・37(頭痛封じ、ぼけ封じ)

2023年01月04日 | 神仏霊場巡拝の道

東寺を参詣後、京都市バスの202系統に乗る。この系統は市内循環ルートで、九条車庫前を起点として東福寺、清水五条、丸太町、西大路などを経由する。事前に意図していたわけではないが、泉涌寺の一帯を訪ねるのにちょうどよいということで移動する。

泉涌寺道で下車。今熊野観音寺への案内板に見覚えがある。ちょうどJR・京阪の東福寺駅からの徒歩道の中間点にあたるところで、寺へのアクセスも短縮できた。

総門をくぐり、七福神の幟が並ぶ参道を歩く。京都では「都七福神めぐり」が有名だが、他にもさまざまな七福神めぐりがあり、こちらでは泉涌寺の塔頭寺院をめぐるそうだ。ちなみに、これから向かう今熊野観音寺は恵比寿神の担当だとか。

今熊野観音寺に到着。子どもと戯れる弘法大師像が出迎える。さまざまな表情を見せるのが弘法大師である。今熊野観音寺を開いたのは弘法大師とされ、この地で熊野権現に出会い、十一面観音菩薩像を授かったことからこの地にお堂を立てたのがはじめとされている。後に本家の熊野三山に対して今熊野と呼ばれ、熱心な熊野三山の信者であった後白河法皇も、さすがにそうしょっちゅうは熊野まで行くことができないため、近場の今熊野を保護したという。この観音寺に参詣して持病の頭痛が治ったことから、頭痛封じの寺としても信仰を集めている。

ちょうど寺では初詣の準備ということで寺の方がいろいろバタバタした様子。他の参詣者の姿もまばらである。その中で本堂に上がり、外陣でのお勤めとする。

朱印をいただく。こちらは西国三十三所の第15番札所でもあり、こちらの4巡目の重ね印もいただく。同じ寺でも、書き手によって字体も結構変わるものだ。

また今熊野観音寺はぼけ封じのご利益もあるという。実は私の母親、80歳手前なのだが昨年(2022年)検査にて軽度の認知障害が出た。今のところ日常生活に支障が出ているわけではないが、一応外来に通院しているし、症状が進まないようこちらも祈願する。

これで今熊野観音寺を終え、次はもう少し坂道を上り、本山である泉涌寺へ・・・。

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