まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ローカル線は行列して乗らなければならないようで・・・

2021年09月13日 | 旅行記F・中国

広島から新幹線~津山線~姫新線~(伯備線)~芸備線を回って広島に戻る循環ルートの乗り鉄旅。岡山からは8時07分発の津山行きに乗る。折り返しの列車は4両編成で来たが、岡山で2両を切り離して2両で出発。次の法界院で下車する客が多く、各ボックスに1人ほどの乗車率で北に進む。

市街地を抜けると、旭川に沿って田園風景が広がる。かつて岡山県の南北の交通は水運が主流で、高梁川、旭川、吉井川が中心だったが、岡山が旭川沿いなのに対して、県北の津山は吉井川沿いにある町である。この両市を結ぶために敷かれたのが津山線である。

金川に到着し、列車行き違いのためしばらく停車する。ここもまだ岡山市内である。

誕生寺に到着。この夏の青春18きっぷのポスターで登場した駅である。現在はホーム1本きりのローカル駅だが、レトロ調の木造駅舎が雰囲気を出している。この後到着した津山でもこの誕生寺寺が紹介されていた。

駅の近くには法然上人生誕の地に建つ誕生寺がある。中国観音霊場の特別霊場として参詣したこともある。現在回り始めている中国四十九薬師霊場も、終点の津山を含めて津山線沿線に3つの札所がある。それぞれ最寄り駅から結構離れており、津山線だけで参詣するかどうか思案中のところ。

9時42分、津山着。次に乗るのは10時07分発の姫新線新見行きである。ちょっと時間があるのでいったん改札口を出る。

出口に、津山まなびの鉄道館の臨時休業の案内が出ている。岡山県に緊急事態宣言が出ていることの影響で、期間は9月12日までとある(岡山県の緊急事態宣言は9月12日で解除され、9月13日からまん延防止等重点措置に移行したが、臨時休業はそのまま延長された)。

さて、改札内に戻って次に乗る姫新線のホームに上がる。するとどうだろう、列車が入る前だが乗車口には行列ができている。津山線で来た人もいるだろうし、その前に姫新線の姫路、佐用方面から来た人もいるのかな。来るのはキハ120の1両編成で、ボックスシートも限られた車両であることはわかっている。

列車がやって来て順番に乗り込むが、ボックス席は当然すぐに埋まる。何とかロングシートに席を見つける。中には最初から展望の利く前後の出入口付近に立つ人もいて、車内を見る限りでは満員である。まあ、夏の青春18きっぷの有効期間最後の週末だし、同じような考えでローカル線に乗ろうという客が多いのも確かである。

姫新線のこの区間も1日10往復あまり(途中の中国勝山止まりを含めて)と本数は多くない。ロングシートで景色は見にくいが、それでも少しは余裕があり、首を後ろに向けて何とか車窓を見ることができる。

沿線は完全に中国自動車道と並んでおり、クルマで高速を走っていても線路や駅を見ることができる。かつての姫新線には大阪と結ぶ急行も運転されていたが、今はそうした役割は中国自動車道を行く高速バスが担っており、細々とローカル輸送をこなしている。

美作落合に到着。先に記した中国観音霊場めぐりでこの地を訪ねたことがある。もっとも、その時に利用したのは大阪から三次に向かう高速バスで、バスが停まったのも美作落合駅ではなく、駅から1キロあまり離れたサンプラザというショッピングセンターの前だった。落合地区の中心部がそちらということもあるのだが・・。

その時は暑い中、木山神社~木山寺と山道を歩いて汗だくになった。次の中国四十九薬師霊場めぐりで訪ねるのはこの美作落合が最寄り駅となる勇山寺だが、これも駅から離れていて、さすがに他の札所と合わせてクルマで行く予定である。だから今日姫新線に乗っているわけで・・・。

真庭市の中心部にあたる久世に到着。列車行き違いで4分ほど停車とあって、車内から外に撮影に出る人もちょこちょこいる。津山から地元の人も乗っていたがここ久世、そして次の中国勝山でほとんど下車し、車内はその筋の人が占める割合がより高くなった。

中国勝山を過ぎると山がちな区間に入り、時折中国山地名物?の時速25キロゾーンも登場する。富原の先のトンネルを抜けると美作から備中に入る。

11時48分、新見に到着。さてこれから、芸備線の閑散区間である備中落合まで乗る。13時02分発だが、おそらくこの列車にも同じような客が集中するだろう。早めに座席を確保しなければ・・。

とはいうものの、この先の道のりも長いのでせめて駅前で昼食を仕入れるとしよう。ということでいったん駅前へ。駅内にはコンビニなど併設されておらず、駅前の道をまっすぐ行った突き当りにコンビニがあるので、そちらで調達する。

その途中でかかっているのがこの看板。菅義偉首相と地元選出の加藤勝信官房長官。この1年、まあいろいろなことがあったが、この2人が並んだポスターもこれで見納めだろう。ちょうど自民党総裁選挙と衆議院の総選挙の時期が重なったのも政局に影響したのだろうが、この総裁選挙が何か明るい方向に変わるきっかけとなるのか。

駅に戻る。まだ12時10分すぎだが、1番ホームの「東城方面ワンマン乗り場」の札の前には早くも立っている人がいる。私もそれに従って立つ。順番からすると今度はボックス席に座れそうだ。・・・というか、自分でも何を心配しているのかと思う。

新見には伯備線も通っていて、そちらから乗り換える客もいる。時間が経つにつれ、先ほどの津山よりも行列が延びてきた・・・。

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