まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第15回中国観音霊場めぐり~松江から帰阪

2020年09月29日 | 中国観音霊場

一畑口12時51分発の列車に乗り、朝方出発した松江しんじ湖温泉に到着。朝方、列車待ちの時間に駅前の足湯に浸かったが、同じ浸かるのなら、先ほど一畑寺からの帰り道を歩いた後の今だろう。ただこの先の移動を考えて、速やかにロータリーに向かい、JRの松江駅に向かうバスに乗る。

途中、城下町エリアをいろいろ回りながら松江駅に着く。

次に乗るのは15時01分発の「やくも22号」。「WEST EXPRESS銀河」乗車当選の後で、復路列車の確認があり、この列車を選択していた。伯備線を明るいうちに走り通す時間帯で、新大阪着も遅くならない。ただ、これに乗ろうとすると一畑寺への生活バスや、松江に戻ってからの一畑電車~路線バス~JRの接続が気になり、1300段を歩いて下りることにまでなった。よく考えればもう1本後の「やくも」でも問題なかったのではと思う。

「やくも22号」までは1時間少しある。まだ昼食を取っていなかったし、何なら昼の「飲み鉄」で、高架下の店で島根の幸で一杯やるか。

入ったのは「はなの舞」。昼の部も定食だけでなく一品料理があり、まずは生ビール、つまみに赤天。歩いた後だけあってのど越しがよい。
 
前夜と同じようにハタハタ塩焼き、シジミの酒蒸しをいただく。手軽に食べられるのはよかった。
 
締めは出雲そば。ともかくこれで前日からの出雲を楽しんだことで、大阪に戻る。
 
松江発15時01分発の「やくも22号」に乗る。連休中にもかかわらず、最少の4両編成である。車掌が、「◯号車の指定席券をお持ちのお客様がいらっしゃいましたら、空席をご案内しますので車掌にお知らせください」とアナウンスする。どうやら、当初は増車で対応する予定だったのが、乗客が少ないとみて取り止めたようだ。
 
中海に沿って走り、安来に到着。この安来には第27番の雲樹寺、第28番の清水寺がある。中でも清水寺はこの辺りの観光スポットでもあるようで、次の次あたり、安来シリーズを組むことになる。広島からだとまた遠くなるところだが。
 
米子でそこそこの乗車はあったが、私の乗った車両の座席は半分も埋まってないようだ。これで伯備線に入っていく。
 
この「やくも」を担当する381系車両は、カーブの多いを高速で通過するため「振り子式車両」として登場して、中央線の「しなの」、紀勢線の「くろしお」、そして1982年から「やくも」として走っている。しかし現在残っているのは「やくも」のみで、それも老朽化にともないあと数年で廃車になるのではと言われている。
 
往路の「WEST EXPRESS銀河」も元は117系。往路復路で国鉄時代の車両となったが、381系が「銀河」のように改造されてイベント列車になることはあるのだろうか。
 
大山は雲に隠れて見えなかったが、日野川の景色など楽しむ。
 
伯備線の中間地点である新見までは覚えていたが、その先の倉敷までの区間ははっきりしていない。今回はご縁あって「WEST EXPRESS銀河」に乗れるということで出かけたが、よくよく考えれば前日に転居をともなう異動を言い渡されたにもかかわらず、のんびりしたものである。まあ、この時は広島での住まいも決まっていなかったので動きようがなかったし、引き継ぎ作業は連休明けからのことなので、どうしようもないといえばどうしようもない。せいぜい、今の住まいにある不用物を整理するくらいで、それなら連休後半でもできる。
 
ただ、列車の中や現地での歩き、飲みの席では先のことをあれこれ考えていたのも確かである。考えても仕方のないことなのだが・・・。最後は気疲れしたのかもしれない。
 
17時39分、岡山に到着。この駅を訪ねる、通過することもこれから増えるだろう。落ち着いたら、駅前のミシュラン居酒屋にも久々に行ってみたい(とは言うものの、在来線で訪ねるならら広島よりも大阪のほうが所要時間が短い)。
 
さて、日本旅行のプランでは「やくも22号」からの乗り継ぎ列車として17時58分発の「のぞみ48号」の指定席券がついている。これに乗れば大阪に早く着くのだが、あえてそれより前の17時49分に出る「こだま856号」に乗る。厳密に言えば、旅行会社のプランで指定された列車に乗らないのでルール違反だろう。ただこの時は、岡山を先発する「こだま」の自由席だから・・と、各駅停車の風情を優先した。
 
「こだま856号」は700系レールスター。始発の博多は14時07分で、岡山まで3時間半走っている。7、8号車は自由席車両だが2列の幅広シートである。その感覚でガラガラの7号車に向かい、どっかりと腰を落ち着けたのはよいが、ふと前を見ると「指定席」の表示。後で知ったのだが、これは連休だからというわけではなく、「こだま」でも一部時間帯の列車ではいつも指定席だという。
 
あわてて後方の自由席車両まで移動する。まあ、自由席もガラガラなので横並びを一手にする形で座れた。
 
相生、姫路、西明石と通過待ち。このうち姫路ではホームの売店で「えきそば」のカップを購入。現地で食べる現物のほうがもちろん美味しいが、どこでも旅情が味わえるのがよい。連休中にいただいた。
 
19時12分、新大阪に到着。ここ数回の中国観音霊場めぐりで見れば、早い時間の帰宅となった。伯備線を明るいうちに走り抜けようということでこの乗り継ぎにしたのだが、その伯備線の区間を居眠りで通過したのはいただけない。
 
ともかく、この先の中国観音霊場めぐりは、私自身が中国地方に引き寄せられて広島から出かけることになった。対象は島根、鳥取両県だが、新たなアプローチも楽しみである。さてどうなるか・・・。
コメント