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驚きと不安と遺憾

2014年02月01日 08時29分38秒 | 国を憂う
昨日神奈川に帰ってきて、新聞を読み「もやもや」してたことが解決した。それと同時に不安と遺憾を思った。
ラジオ体操をやって、その後の「ビジネス展望」を聞くのが日課だ。寺島実郎、金子勝、浜 矩子、内橋克人、森永卓郎、田中直毅等々 多彩な知識人から時事問題の解説を聞くのは興味ある。

30日朝いつものようにラジオを聞き流してた。ふっと気づいたら7時の時報だ。「あれっ、今日はだれが何の話したんだっけ」。聞いたような聞かなかったような。"狐につままれた"ような気持ちだったが、それ以上のことでもなかった。
昨日この1週間(白州に行ってて読んでない)の新聞を整理しながら31日朝刊にも目を通した。出てる、放送がなかった理由がわかった。

NHKが自主的に放送を中止したというのだ。その内容は「中北徹東洋大教授の『事故発生時の損害額が桁はずれに大きい』」という原発関連だったらしい。前日に原稿チェックをした段階で「都知事選告示後だから」を理由に中止とされたようだ。
僕は選挙があるからこそ、こういう見方、事実があることも知り、「清き1票」につなげて行くのが民主主義だと思う。

昨日31日衆院予算委員会で籾井NHK新会長は「私の意見、放送に反映させない」と答弁された。

ものすごいギャップを感じる。そりゃ直接に会長が「それは放送するな」とは言わんでしょう。しかし上の顔色を窺いつつ仕事するのは世の常。だから組織の上に立つ方には十分な配慮があってしかるべき。朝刊1面 答弁に手をあげる籾井さんの写真 なんと軽い人相であることか。
公共放送の人事に政治的圧力がかかってることは容易に想像できる。安倍さんが力づくで「己の世界」を作りに行ってる一面でもある。

こういう状況に昨日の紙面で東洋大の松原教授が以下のコメントをされてる。
「経営委員が国民を代表する国会の多数で決まるのは当然。それが民主主義だ。会長を選んだ委員に問題があるなら委員を送りこんだ政権に次の選挙で『ノー』というしかない」

全く正論だ。そして「民主主義とは手間と時間がかかり、正解が生まれることのないシステムだ」ということをまた痛感してる。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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正解はない、と思います。 (kanou37)
2014-02-02 21:45:31
テレビつけたら、たまたま会長がしゃべってた。記者も仕事だから、負けていない。会長は昂揚しているというか、自らを静めようとするが、かえって追い詰められていく感じだった。選出されたことで、きっちり決めたいという意気込みが、裏目に出た感じ。昔、こんな立場に立たされたことが何度かはあった。体裁がつかず、抗うほどに、不利になっていったっけ。
  次々と新しい出来事が入り、理解しようとする気力は拡散し、テレビを消さないと、それこそ明日の準備が出来なくなる。テレビをつけないと、いろんな事がはかどることがある。でも、結局、つけてしまう。しかし、最後まで見切る力もない。
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僕もあった ()
2014-02-03 15:22:19
kanou37君 僕にもあったね。蟻地獄のように穴に落ちて行くような経験。だれしも1回や2回は経験してるんだろうね。後で冷静に振り返るといきがって、あせってただけだったな。
NHKの会長となるとたいへんだな。同じ失態でも彼等は全国区になるからな。
彼が辞任するならまだ軽傷、居座るなら重傷ってことでしょう。何が? 我が国の「民主主義力」です。次の選挙で「NO」とも言えなくなってるかも。怖いものを感じますが。
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