
長女が月火の連休が取れたこと、3月にやった骨折、手術がどうにか快気した(患部にはまだ金属板が入ったままで、年末頃には再手術のはずだが)ことで「お世話になりました」のお礼旅行でもあった。昨年は伊香保温泉に行ってる。あの時と同じ、新宿から高速バスで往復の旅行だった。高速バスでの移動はいいですね。乗り換えの手間は無いし真っすぐ目的地に行ってくれるのはいい。
10時に新宿のバスタを出て、1時半過ぎに草津に着いた。チェックインしてから街の散策に。片岡鶴太郎さんの美術館があるんですね。まずそこを見学。彼があえて左手で書く金魚、魚の絵は知ってるが、生で観たことはない。それほど興味はないのだが、これもチャンス。「多才な人だ」と感心。絵だけじゃないんですね。書もあれば、陶器もやってる人なんですは。それとあれだけの色を使って魚を描いてる、あんな風に見えてるのかな? 僕なんかあれだけ大胆に色使って描いたら魚にならんと思うがな。その点では現代美術に通じるものがあるかもしれない。

おばさん達がやる湯もみは映像で見てる。まっ「名物だし、見ておかないものでもないだろう」位で観に行った。ところが新しい企画があって、たまたま行ったショータイムがその企画にあたった。Jリーグの「ザスパッコ草津」の二軍選手がアルバイトなんでしょうね、草津音頭歌って、湯もみをやるんですよ。このショーがリピータを呼ぶほどに人気だと評判らしい。おばさまが静々とやるより迫力はあるね。「お湯しぶき」を力強く飛ばすのは圧巻。これもショーなんだろうが、プロの卵のスポーツマンがどこかナヨナヨしてて「おねぇー」みたい。たぶんこのミスマッチが面白いんだと思うが。2軍とはいえ、御ひいきもいるんじゃないですかね。すてきな肉体見れるし、いっしょにツーショットなんていうのも売れてる元かも。まっ予想以上に面白かったね。
これで宿に帰り、お風呂と晩飯。さすがに「草津の湯」いいお湯ですね。満足。(白州のお湯も負けてないけど)

浴衣に丹前という温泉姿で街に出ましたが、まだまだ寒かったですよ。すぐ戻ってまたお風呂。風邪はひきませんでした。
そして翌日 スキーゲレンデを下ってくるハイキングをやってきました。


実は大学時代毎年スキーに通ったのが草津なんですよ。といっても40年前になるけどね。だからどこの宿に泊まったのかももう全くわからない。草津の温泉街もスキー場も綺麗になってました。当たり前ですが。
街のバスターミナルから本白根山の中腹にある「殺生河原」まで行き、そこからブラブラ温泉まで下ってくるコース。標高は1500弱なんでしょうかね。春真っ盛りで最高の時季だったようです。ムラサキヤシオ、アズマシャクナゲ、ヤマツツジが咲き誇ってて、樺の新葉も美しかった。歩いても汗することなく、快適快適。右の写真は街はずれにある「西の河原」。足湯があって、ハイキング疲れをしばし癒しました。
それから昼食をとり、1時発のバスで新宿には5時過ぎに着いた。草津からの帰りのバスは伊香保温泉経由なんですよ。当然昨年の温泉旅行を思い出した。またこの3人でここに来るとは。
行きのバスで隣あったおばさん。 70歳をちょっと超えたくらいかな。旦那さんは他界されてるとのこと。生前旦那が草津にリゾートマンションを買い、それが遺産で残った。そこで毎月高速バスを使って往復してるらしい。草津の坂を1週間歩いて、マンションの温泉風呂につかり、リフレッシュする人生を送ってるとか。楽しい生き方じゃないですか。だれかと似てるなと思わずにはいられん。
もう一人。帰りのバス、伊香保から乗ってきたおじさん。「予約してないんですが、練馬まで1人乗れます?」と聞いてきた。もってるのはオレンジのタオル1本。手にはバス代金2700円を用意してた。空席があって乗れたのですが、この人僕が想像するに、練馬のバス停近くに住んでて、気が向くと朝タオル1本をもって伊香保に向かうんですよ。温泉につかって、お昼食べて、また高速バスにふらっと乗って練馬に帰る。どう考えてもそんなおじさんにしか見えない。優雅じゃないですか。バス代が5400円、風呂はたぶん行きつけの無料公衆浴場じゃないかな。お昼を安く済ませれば6000円ほどで1日遊べる。いいですね。こういう人は長生きするだろうな。
とかく「人」とは面白い。
長女さんの回復祈る。
昨日の公園巡りは暑かったろう? 今年一番の暑さじゃなかったか? こっちは午前SC、午後庭師、1日でどれだけの汗を出したのだろう?
「人」っておもしろいよな。観察して、想像して、その人の人生を推察する。そんなとこまでは当たりっこないんだけど、そういう推察を進める中で、新しい想いに行きあたる場合がある。「そうか人ってこんな風にも生きられるんだ」とかね。そういう発見が楽しくて、「人観察」はやめられない。
お互い大いに楽しみましょう。この楽しみはただだからね。
さて、今日は1日庭師やるぞ。
当時は今のような新幹線もなく、特急で万座鹿沢口まで、それからバスでしたかな。昼間は、ホテルで「ノルウェイの森」なんか読んでいましたよ。
帰りの電車で、メゾソプラノの井原直子さんと乗り合わせました。彼女のミュンヘン時代の師であるヘフリガーさんも音楽際の舞台に立っていました。
音楽際以外にも、独身時代に両親と草津には良く行きましたね。白根火山ルートとか、鬼押し出しとか、懐かしい温泉です。
中味はクラシックと声楽? ヘェ~ですね。 草津にそんな場所がないだろうにと思うんです。 野外だったかな。
今八ヶ岳山麓清里で毎年野外でバレー公演があるもんな。しかも夕方からですよ。
それにしても、その当時と草津変わってますよ。まぁぁ今回行ってみて驚きました。僕が知ってる草津と貴女がみてきた草津では10年ほど違うだろうけど。そんな差じゃないだろう。僕が通った頃は「湯治場」的雰囲気だったからな。しっかり観光地になってました。もう日本全国「昔の草津」みたいな温泉場はなくなっちゃったのかもな。
あれはあれで味だったと思うけど。 お湯は昔と同じでいい湯でしたよ。