

なんでこんなおばちゃんの「暮らし展」なんかにと思う人が多いと思います。僕としてはこの人のご主人の影を期待していったのです。残念ながらほとんどありませんでした。展示も所持されてる着物が多くて僕としては興味なし。だから「観た」と書かないで「覗いた」と書きました。
ウィークデイの昼間ということもあり来てる人はおばさんばかり。ほんとに驚いたが男は僕1人でした。
この女性は1942年東京生まれ。20歳の大学時代に京都でフランス人で当時から有名だった画家バルテュスに会う。彼は32歳年上です。その後求婚され25歳で結婚。ご主人の仕事(画家として、欧州の文化人として)をささえてこられた。ご主人は2001年92歳で他界されてます。その後はスイスで娘さん夫婦(お孫さんが2人)とスイスで最大と言われる木造建築の家に住んで、和洋の文化に包まれ、自分でも追及しながら生活されてる。ご主人に薦められた水彩画も描かれてる。その展示もあった。スイスの田舎で毎日和服で過ごされてる。和服はほとんどがお母さんが残されたものだとか。
ぼくは2014年に「バルテュス展」を観に行ってこの奥様のことを知った。彼の絵に興味をもってるのだが、この夫婦にも興味をもった。「スイスの田舎に最大の木造家屋」にも興味感じますよ。でも「彼女の生活」にはさほどの興味ないのです。
その意味ではハズレだったかもしれない。でもバルテュスの絵、生活を思い出せたのだからプラスがなかったわけではない。
1度きちんと診てもらって、先々のことを考えるのもいいことだと今回のトラブルで痛感しました。
「さもありなん」は「そごう展示会」のことだよね。行ってみて「場違いな所に来てしまったかな?」だったね。来てるおばさま達は「生まれ代わって、こんな生活してみたいわ」なんて思ってたのかな?
彼女もあの時代にあんな生活にポーンと飛び込んだものだよな。