10月の天野画廊

2020年10月23日 20時26分39秒 | 絵画鑑賞
今日金曜日 雨の中でしたが、大和に戻りました。昨日木曜日小淵沢 天野画廊で「末永理恵」さんの現代美術個展を観に行きました。彼女の作品は6年程前に同じ天野画廊で見たのが最初。その時から凄く印象に残ってて、気になってる作家さん。4年前に2回目の個展をやり、今回が3回目。一段と印象に残る作品をだしてるので驚きつつ、嬉しくなる気分で見てきました。月並みですが「ひっかかりがなく、自由奔放に描きたいものを楽しく描いてるな」と見ました。
開場に末永さんが来てて、絵を前にして絵の話、この5,6年の活動秘話なども聞かせてもらえました。最近ふとしたことからワルシャワで活動する話が舞い込み、2回現地行ってきたとのこと。じわじわと活動の質も上がってきてるようだった。
すみません、昨日カメラを持参しなかったのです。彼女の作品を写真ででもアップできればどんな絵を描く作家さんだか理解しやすかったんですが。
下世話な話ですが、作品に付いてるお値段も6年前の3倍になってました。ほんとに惚れた1枚があったら買ってもいいと思ってでかけたんですよ。これいいな、家で毎日見てても飽きんぞ という絵がありました。でも予想以上の値段になってて、躊躇したという オレも小さいなを思う変な流れになったのですが。
もうひとつ面白かった、いい経験をしたんです。それを書く前に状況を説明しておかないと。 画廊のオーナー天野さんと作家の末永さんは今では師弟関係といっていい間がらです。天野さんが5年前短期間指導したし、今も相談役らしいのです。
それを踏まえたうえで。 僕を入れて3人で「ああだこうだ」と絵談義をしてた時、天野さんが「この絵にちょっと細工してもいい? もっと良くなると思うよ」と持ち出した。普通は完全に失礼なことですよね。でも彼女、「試してみたいな」というんです。天野さんがその1枚を持って、アトリエに行き、1,2分で戻ってきたときに絵が変ってるんです。僕でもその変化が解りました。より深みが、ほりが増したような。強さが増して、訴えてくるイメージが明確になってきたような。これには驚きました。末永さんも驚いてました。でも彼女には何となく結果が想定されてたようですね。納得感が顔に出てました。そこが師弟ですかね。師のいってることが理解できてるんですね。そこのテクと絵の質については僕は聞いてるだけ。そういうもんですかね でした。この変化には彼女が多いに興味を持ち、「じゃこれもやってみよう」となり、師も「教えるから自分でやってみな」とテクを伝授。3枚目には僕もそのテクを見せてもらいました。結局僕がその場にいる間に5作品にマジックをかけました。ぼくには画廊の中の雰囲気がかわったと見えました。絵を描くことの奥深さを見てしまったようです。
後で温泉で天野さんとごいっしょし、その話になったのですが「あんまり教えたくないんだけどな」とおっしゃるのに対し、僕は「もういい歳ですよ。自分が見つけてきたテクを後輩に伝授し、さらに育ててもらう立場じゃないですか」とかえしたら、「そうだよな」と笑顔でした。
「この͡娘になら教えられる、受け取ってもらえる」の勘があったんだろうと想像しました。
「末永理恵」 ちょっと記憶しておいてください。
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