昨日の朝日の朝刊
「放射性廃棄物のドラム缶 雑然」と題して恐ろしい事実を報道してる。僕は知らなかった。
2年前に廃止が決まり、解体作業が進められてる茨城県にある『東海再処理施設』の状況だ。この施設は発電施設ではない。「使用済み燃料再処理工場」で、例の使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、将来高速増殖炉で燃料として使うための処理をする工場だ。1981年から稼働し、原発10基分の1140トンの燃料を処理してきた実績がある。小さいながらも事故も起こしてるらしい。運営主体はあの「もんじゅ」と同じ「日本原子力研究開発機構」だそうだ。
当然処理後に放射性廃棄物が出てきたが、この管理がなんともずさんなものだと報告してる。廃棄物(主に燃料を棒状にしてた被覆管らしいが)はドラム缶に入れて大きいプールで水の中に沈められてる。このプールに収納したやり方はワイヤに吊ってプールの上に運び、ワイヤを切って沈めたんだそうです。当然整然とは積まれてないですね。ドラム缶の変形もあるでしょうね。そんなドラム缶が800個沈んでるようです。水面の放射線量は「一般的年間被爆限度の3倍を1時間で浴びる量」だったらしいです。
しかもです、この施設にはこのドラム缶を取り出す設備が無いそうです。入れる時に投げ捨てる手しかなかったんだから、ある訳ないですよね。
どうやってドラム缶を取り出すのかは決まってないらしいですよ。
このプール以外にも「高レベル放射性廃液400立方メートル」「ガラス個化体250本」「アスファルト固化体 ドラム缶3万本」などがあるそうです。プールの管理レベルから推測するにこれらも素晴らしく(?)管理され、アンダーコントロールなのでしょう。
さらにさらに、万にひとつこれらか安全に運び出せ、安全な形に処理できたとして、それを持って行く場所は今はないのです。「地下300mより深いところに10万年埋める」ってあの話ですよ。
これはこれで実に怖い話です。今プールの中でドラム缶に穴が開いたらどうするんだろう? 穴が開く前にチェルノ同様「怪物のような石棺」で覆うってことになるのかな。
この事実から一般論へ。 たかだか50年60年前なのにこんなずさんきわまりない決断をして進めてきたのが原発政策だったということ。類似の問題はごろごろしてるんじゃないですか。見えてないだけ、見せないようにしてるだけ。
「人間はおろか」だということを肝に銘ずる事実だと思います。
「放射性廃棄物のドラム缶 雑然」と題して恐ろしい事実を報道してる。僕は知らなかった。
2年前に廃止が決まり、解体作業が進められてる茨城県にある『東海再処理施設』の状況だ。この施設は発電施設ではない。「使用済み燃料再処理工場」で、例の使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、将来高速増殖炉で燃料として使うための処理をする工場だ。1981年から稼働し、原発10基分の1140トンの燃料を処理してきた実績がある。小さいながらも事故も起こしてるらしい。運営主体はあの「もんじゅ」と同じ「日本原子力研究開発機構」だそうだ。
当然処理後に放射性廃棄物が出てきたが、この管理がなんともずさんなものだと報告してる。廃棄物(主に燃料を棒状にしてた被覆管らしいが)はドラム缶に入れて大きいプールで水の中に沈められてる。このプールに収納したやり方はワイヤに吊ってプールの上に運び、ワイヤを切って沈めたんだそうです。当然整然とは積まれてないですね。ドラム缶の変形もあるでしょうね。そんなドラム缶が800個沈んでるようです。水面の放射線量は「一般的年間被爆限度の3倍を1時間で浴びる量」だったらしいです。
しかもです、この施設にはこのドラム缶を取り出す設備が無いそうです。入れる時に投げ捨てる手しかなかったんだから、ある訳ないですよね。
どうやってドラム缶を取り出すのかは決まってないらしいですよ。
このプール以外にも「高レベル放射性廃液400立方メートル」「ガラス個化体250本」「アスファルト固化体 ドラム缶3万本」などがあるそうです。プールの管理レベルから推測するにこれらも素晴らしく(?)管理され、アンダーコントロールなのでしょう。
さらにさらに、万にひとつこれらか安全に運び出せ、安全な形に処理できたとして、それを持って行く場所は今はないのです。「地下300mより深いところに10万年埋める」ってあの話ですよ。
これはこれで実に怖い話です。今プールの中でドラム缶に穴が開いたらどうするんだろう? 穴が開く前にチェルノ同様「怪物のような石棺」で覆うってことになるのかな。
この事実から一般論へ。 たかだか50年60年前なのにこんなずさんきわまりない決断をして進めてきたのが原発政策だったということ。類似の問題はごろごろしてるんじゃないですか。見えてないだけ、見せないようにしてるだけ。
「人間はおろか」だということを肝に銘ずる事実だと思います。
1、冷やすこと
2、閉じ込めること
この2点が全てです。
原子炉を焚く燃料は直径約10mm、長さ約4.5mの燃料棒の集合体です。
細い鉄筋棒のイメージです。
この燃料棒は核分裂により発生する放射線物質を閉じ込めるためにジルコニウム合金で完全に被膜されています。
ジルコニウム合金は強固で耐熱性があり熱伝導にもすぐれている金属です。
この被膜防護によって使用済み燃料棒もかろうじて取り扱いが可能なのです。
ところが福島第一では、ジルコニウム合金が空焚きとなった原子炉の高温に耐えきれずに溶けて被膜の役をしなくなり、ついで燃料棒そのものもメルトダウンして圧力容器を突き破り格納容器に落下していると考えられています。
これが燃料デブリです。
つまり燃料デブリは、まる裸となって、周囲に殺人的放射線を撒き散らしているのです。それも半永久的に。
唯一の救いは格納容器内に閉じ込められていること、格納容器内で冷やされ続けていることです。
格納容器は圧力容器ほどではないにしろ強度の高い鉄製品。
原子炉の制御要件が脆弱ながらも保たれている、ということです。
この均衡がもし破れたら、おそらく原発敷地内での作業など高線量で不可能となりましょう。
危険きわまる燃料デブリの取り出し後の扱いが未解決のまま格納容器を裁断するようなことになれば、取り返しがつかないことになりかねません。
この肝心な問題には、国・東電・規制委員会・マスコミ、皆さんそろって背を向けているように思えます。
崩壊熱はどの程度継続するのか知りませんが、100年程度ならコスト的にも格納容器や周辺施設を補強のうえ現状維持のほうが有利なのでは。
もちろん冷却は不要となっても閉じ込めは永久的に必要です。
その間に、根本的対策が見つかるに越したことはありませんが。
1日平均7000人もの作業員の方が日々危険にさらされ続けていて、労働基準局は他の工事現場や工場ならたちまち使用中止命令を出す過酷さ。
ところが廃炉現場では査察もしないのでしょう。
いずれにしろ現状を維持し、さらに安全性を高めるには長期に亘る作業が必要でしょう。
作業員の危険をできるだけ除去し、しいては長期にわたる作業員の健康を維持するためにも、廃炉=解体しか道はないのか、正面から議論すべき時ではないでしょうか。
事故のない原発でさえ難しい廃炉、未だに残材の処分方法あるいは処分地は未定です。
福島第一では、たとえ解体が進んだとしても、この難問が解決しない限り完全廃炉は無理です。
しっかり長論説書いてきましたね。君は福島、僕は茨城で起きてる原発政策のひずみを嘆いているわけだけど、ともに「安全」面だよね。書いてないけど「費用」面だってもっともっと大きい問題を内在してる。
福島の「補償」「除染」「廃炉」その費用はどうするのかね? いまだに総額が見えない。見えないから費用負担、ねん出方法が決められない。時間の経過の中でじわじわと「国民負担」割合が増えて行ってる。一方で「東電は潰せない」が絶対であるかのような論調になってる。
韓国のように「為政者の個人的失態」とはわけが違うからああまではならんだろうけど、大統領府の周りに30万人というのは凄い。
「首を挿げ替えれば改善が期待できる」という隣国と違う分日本の方が「深刻」だと思うが国民は動かない。「安い飴」に酔わされてると思うのだが。
半月ほど前に「吠えてくれないと」みたいなことを書いて刺激するから、ここんとこ腹の底の掃除(ガス抜き)してるみたいだ。また刺激をください。