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「年収の壁」を考えると

2023年08月24日 10時15分56秒 | 国を憂う
主婦がパートなどで収入を得た場合、年収が106万円を超えると、夫の扶養家族から外れ社会保険料の負担が発生し、かつ配偶者控除を受けられなくなり、夫の勤め先にもよるが配偶者手当が貰えなくなる というのが我が国の今の制度です。
一方国は働き手不足で主婦にも働いてもらいたいし、老人福祉、子育て支援等社会保険料の増大で保険料は増やしたい。つまり、国は働いてもらいたいが、望まれる主婦側にはデメリットがあるのですね。これが「年収の壁」と言われてる社会問題。主婦側にだって働いて、家計を潤したい気持ちがあるのにです。年末に年収の調整をする人もいるとか。
ちなみに、年収がある額を超えれば上記デメリットは解消されるわけで、その額はおよそ125万円といわれてます。主婦からすると、「真剣な仕事」でちょっと重くも感じるのでしょうね。
「自由に自分らしい幸せを作っていける社会」が理想だとするならどこか歪んだものを感じます。こんなことで生活(幸福)スタイルを左右されるのはおかしいと思います。
「夫婦生活が基本形」とする概念自体が矛盾の始まりじゃないでしょうか。生き方、働き方の多様化は本質的なことで、この原点に遡って、システムの根本から作り直す時にきてるのと違いますかね。「連合」も「第三号被保険者制度」の廃止を検討してるようです。
簡単じゃないですよ、これ本気でやり出したら明治維新に匹敵するような社会変革でしょうからね。でもやらんといかんのじゃないでしょうか。おそらくこのままだと歪みがさらに歪みを生産するようになりますよ。
夫婦別姓問題、LGBTQ問題、子育て支援問題、老老介護問題 これらも元は一緒じゃないか。
「個人が個人として生きる」だけをベースにしてシステム設計すればいいんじゃないかな。
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