ソリスト立ち稽古を見る

2018年08月03日 22時45分01秒 | オペラに挑戦
我々合唱団は土日だけの練習ですが、動きにしたって、歌にしたって、いやいやその瞬間の感情表現なんかもはるかに多いソリストさんはこの時期ほぼ毎日午前から夜9時頃まで立ち稽古やってるんです。当然ですわね。(頭下がります)
今練習を座間の本拠地でやっていて、先生から合唱団のみんなに「よかったら見にいらっしゃい」の知らせが発信された。
僕の場合、自分の勉強というより「プロの歌声」に酔っていたいとの思いだけで、「聞きたいのですが」とメールしたら、早速「今日の夕方は1幕の出からだよ」といかにも「来いの命令」かと思う返事が。
これでは行かないわけにはいかんでしょう。僕は素直に「プロの歌声」期待で行ったんですよ。ところが「演出家が役者に演技指導する生々しい現場」に立ち会うことになった。僕等「村人役」の合唱団でも演技指導は受けるわけでまんざら知らんわけでもないが、レベルがちがいます。
演出家が「どうしてもこうやりたい部分」「役者と協議して演技を決める部分」「役者の思いを聞いて、納得できればお任せしちゃう部分」いろいろあるんですね。演出家がこの大作1本をどういうものにしたいかという確固たる想いが試される現場なんですわ。役者さんから「こうしたい。こうしたら。」の希望、提案も頻繁にある。これを采配するんだって「自己の信念」ですわね。ましてや先生は「初演出」、想いはひとかどじゃないはず。
もう一つはソリストさん達の飲み込みの速さ。有る場面を一通り進める。進行してる中でも演出家は「駄目だし」を口にする。進行を止めることはしません。横にいる演出家の助手(そうだろうと僕がかってに思ってる)が全て筆記する。一通り演技したところで中断して「駄目だし解説」。ここでソリストさんとやり取りをやって、意思疎通を図る。そして同じ所をもう一度繰り返す。ソリストさん達は今でた「駄目だし」を全てきちんと消化して、実践しちゃうんですね。合唱団だとこうはいかんです。さらに悪くなることだってあるんですから。
今日来た村人役は僕1人でした。合唱部分は1人で歌ってきました。演技は無しです。僕なんかが入ったらプロの邪魔ですよ。でも自分の動きをソリストさんの動きに重ねることで貴重な復習ができましたね。「あの人はこう動くのか。ならこっちはこう動いたらどうだろう」と案が出て来るのも面白い。練習の時にこっそりやってみればいいんです。上手く行ったら(先生が注意しなかったら)採用ですよ。
当然関係者以外は覗くの無理ですよ。僕は今日行ってみて、「合唱団の仲間たち、行けるチャンスあったら行った方がいいよ。」とお薦めです。僕はチャンスを作ってでもまた行く予定です。
コメント (2)
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