公演から一夜があけた。まだ興奮してる。いろんな場面、出来事を思い出す。今でも興奮してくる。
自分では満点でした。登場の直前はちょっとバクバクしたけど、一歩舞台に出た瞬間から普段の自分に戻り、余裕で歌えたし、演技もできた。歌はとちり、出遅れ、飛ばし、音はずし まったくなし。完璧。演技 余裕あり過ぎか、娘に「ちょっとオーバーでは」と指摘された程自分の意思で動けた。女先生からも通りすがりに「ナイス演技」と言ってもらえた。やったね。
期待した「昔の自分からの脱皮」はある程度進んでると見た。でも今回の「余裕」の最大の理由は「練習」です。個人練習人一倍やった、集合練習細部の不安がなくなるレベルまでやった。そういうことだったと思う。こう書いてる今も興奮してきた。

2幕、帰ってこないピンカートンを思い、スズキと悲しいアリアを合唱する場面。舞台右に字幕があります。(GP時)

舞台袖にあった小物置き場。だれが、どの場面で使うかまで書いて置いてある。だれがどのタイミングでだれに渡すかまで台本化されてる。そんなこんなで袖と舞台裏は黒子さんが忍者のように走り回ってる世界。

舞台裏。いらんな方、特にソリストさんからの差し入れ。通路に置いてあって、だれでも自由にいただける。

合唱団の楽屋に届いたソリストさんからの差し入れ。こういうことをするんですね。「今日はよろしくお願いします」だって。こっちが恐縮しちゃう。
カーテンコールが終わって、すぐロビーに出、来ていただいたお客さんに挨拶したんですが、友人達が皆「良かった。感動した。涙出た。」と言う。演じた僕が「良い」と確信してた公演だったので、「そうだろう」なんだけど、うれしかった。座間という田舎町でこれだけのオペラが観れる、いいことだし、続けていくべきですね。主催してる㈱ノベッラ(ピンカートンが社長)の活動のすばらしさをあらためて知った。
夕方場所を変えて打ち上げ会があった。ソリスト、オケ、指揮者、演出家、それに合唱団全員、総勢80人、アルコール無しで宴会。いい話がたくさんありました。
蝶々さんやった西野真子さん 「私はマダムバタフライ歌いのマコニシノと世界から言われる歌手になりたいんです。」 夢は大きい。なれるんじゃないの。
ピンカートンの古川社長 「なにもしないと日本ではオペラはなくなる。この座間にオペラ文化を根付かせたい。協力してほしい。団員を続けて。」そして来年は「ラ・ボエーム」を8/31にやると発表もあった。
助っ人で入ってくれ、ヤクシデをやった昭和音大の現役生 「初めて役をいただき、いい経験できました。もっと勉強したいです。」
子供役のかほチャン 「オペラやりたい。来年は歌いたいです。」
これで今年の二大イベントの一つが終わった。おもしろかった、楽しかったの一言だ。全てが新鮮な経験。この歳でこんな世界に入れたこと、全て周り人あってのこととつくづく思う。古川さん御夫妻、合唱団の皆さん、練習でピアノ伴奏してくれたなぎさ先生、指揮者、演出家、それにソリストさん達、そして舞台裏をかけずり回ってた黒子さん達、皆さんあって僕はこんな楽しい経験ができました。感謝感謝です。
これだけの公演を作りあげた集団の総合力をあらためて感じ取りました。
さてこれからだが。さっき観に来ていただいた会社時代の先輩にお礼の電話をした。先輩から「感動した。いい活動に参加してるね。盛り上げていくことが大事じゃないか。続けたら。」と激励された。12/8日に第九を歌い終ればなにもなくなる。もうひとつ、歌える声になってきたのをつぶすのはもったいないなとの思いもある。来年の「ラ・ボエーム」練習開始が12/7だ。仕組まれてるようなつながりだ。「参加しなさい」ということではないかと思えてきた。
結論は先にするとして、しばらくは蝶々さんの感激を大事にしていたい。今室内には蝶々さんの練習CDが流れてます。