数年前からこの人がみょうに気になってた。有名な建築家なのに大学は出てないらしい。建築家なのに文化的、哲学的、思想的な意見を発表してる。
昨年表題の本が出版されたのを知って、この休み中に読んでみたいと思い、図書館から借りて読んだ。
自分の建築に対する考え方とそうなった過程を自叙伝的にまとめた本だった。「そうなんだよな」「そういうことか」といろんな刺激を受けた。
2,3印象に残ってる彼の主張を紹介する。
・子供用の施設を設計するにあたり、「作り手がなにも意図しない空間が必要」と主張。それは子供が自由に発想し、使う、遊びを工夫する空間が必要と考えるから。そして今は安全をまず考えた空間に子供を押し込めてると主張。
・利益優先の商業的ビルの乱立に目をやり、スクラップ・アンド・ビルドを否定し、人が将来に残したいと考えるようになる設計を目指す。
・そのために建築家はその土地の文化を学び、それを尊重した設計を行なうべきと唱える。
・建築物はそこで人が活動してはじめて機能する。人への関心がまず重要。
などなど現代の産業社会に通じる痛烈な批判が心地よい。
納得できる一冊だった。
でも幾何学的線で埋め尽くされた都会の風景を「いやだ」と思う僕には、なぜコンクリート打ちっぱなしの直線や計算された曲線を森の中にまで持ち込むのか この点だけは納得できなかった。
昨年表題の本が出版されたのを知って、この休み中に読んでみたいと思い、図書館から借りて読んだ。
自分の建築に対する考え方とそうなった過程を自叙伝的にまとめた本だった。「そうなんだよな」「そういうことか」といろんな刺激を受けた。
2,3印象に残ってる彼の主張を紹介する。
・子供用の施設を設計するにあたり、「作り手がなにも意図しない空間が必要」と主張。それは子供が自由に発想し、使う、遊びを工夫する空間が必要と考えるから。そして今は安全をまず考えた空間に子供を押し込めてると主張。
・利益優先の商業的ビルの乱立に目をやり、スクラップ・アンド・ビルドを否定し、人が将来に残したいと考えるようになる設計を目指す。
・そのために建築家はその土地の文化を学び、それを尊重した設計を行なうべきと唱える。
・建築物はそこで人が活動してはじめて機能する。人への関心がまず重要。
などなど現代の産業社会に通じる痛烈な批判が心地よい。
納得できる一冊だった。
でも幾何学的線で埋め尽くされた都会の風景を「いやだ」と思う僕には、なぜコンクリート打ちっぱなしの直線や計算された曲線を森の中にまで持ち込むのか この点だけは納得できなかった。