何かでチラッと知って、6/3のEテレ「日曜美術館」の特集を見て、「これは絶対行かねば」と思った展示を観てきた。
駒場東大前にある「日本民芸館」での「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」という特別展だ。
素晴らしかった。感激し、こういう優しい作品を作れんものかと思った。なまいきだけど、モティーフが単純だから、一見「ぼくにも作れそう」と思っちゃうんです。当然ですが、作れっこないのは解ってます。だからますます好きになっちゃう。
まず作品が大きい、これは絶対的に「力」であり、「迫力」です。 次にモティーフがシンプル。無駄が無い感じ。 それと染物だから柔らかく揺れる、それが優しい。さらに日本民芸館という木造建築の中で観せてもらえるのも最高。
僕は草間彌生さんが好きで、何度か展覧会行ってます。今でも好きですが、彼女の作品はたくさんみると疲れを感じます。圧倒されちゃうんですかね。柚木さんの作品にはそういう感じがない。そこがいい。僕が歳とってもう「優しい」ものじゃないと耐えられないのかもしれない。
会場のソファに柚木さん本人が座ってました。会館の人と美術談義をされてたようですが、95歳いいおじいさんでした。このおじいさんのどこにあのエネルギーがあるんだか。
展示期間は6/24までです。チャンスかある方、興味を感じられた方 絶対行ってください。感動すること間違いなしです。
(追記) 展示会を記念して作られた写真集の巻末に書かれてる民芸館学芸部 月森氏の言葉を
「工芸において模様を作る力がますます脆弱化する現代、
柚木氏が染める模様と色彩は、私たちの渇きを荒原に湧いた泉のように潤してくれます。」
帰りに近所にある「旧前田家本邸」を覗いてきました。加賀百万石の前田家です。元々は本郷に藩邸があったのですが、明治に入って土地の等価交換で駒場に移り、洋館と和館を新築し、今に至ってるとのこと。前田さんは当時外人の友人が多かったようで、この建物を迎賓館のように使ってたとか。だから広々してるんですよ。入館料を取る訳じゃなくですから管理が今一つの感はありましたが、往時は十分偲べましたよ。こちらも覗いてみる価値有りです。
駒場東大前にある「日本民芸館」での「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」という特別展だ。
素晴らしかった。感激し、こういう優しい作品を作れんものかと思った。なまいきだけど、モティーフが単純だから、一見「ぼくにも作れそう」と思っちゃうんです。当然ですが、作れっこないのは解ってます。だからますます好きになっちゃう。
まず作品が大きい、これは絶対的に「力」であり、「迫力」です。 次にモティーフがシンプル。無駄が無い感じ。 それと染物だから柔らかく揺れる、それが優しい。さらに日本民芸館という木造建築の中で観せてもらえるのも最高。
僕は草間彌生さんが好きで、何度か展覧会行ってます。今でも好きですが、彼女の作品はたくさんみると疲れを感じます。圧倒されちゃうんですかね。柚木さんの作品にはそういう感じがない。そこがいい。僕が歳とってもう「優しい」ものじゃないと耐えられないのかもしれない。
会場のソファに柚木さん本人が座ってました。会館の人と美術談義をされてたようですが、95歳いいおじいさんでした。このおじいさんのどこにあのエネルギーがあるんだか。
展示期間は6/24までです。チャンスかある方、興味を感じられた方 絶対行ってください。感動すること間違いなしです。
(追記) 展示会を記念して作られた写真集の巻末に書かれてる民芸館学芸部 月森氏の言葉を
「工芸において模様を作る力がますます脆弱化する現代、
柚木氏が染める模様と色彩は、私たちの渇きを荒原に湧いた泉のように潤してくれます。」
帰りに近所にある「旧前田家本邸」を覗いてきました。加賀百万石の前田家です。元々は本郷に藩邸があったのですが、明治に入って土地の等価交換で駒場に移り、洋館と和館を新築し、今に至ってるとのこと。前田さんは当時外人の友人が多かったようで、この建物を迎賓館のように使ってたとか。だから広々してるんですよ。入館料を取る訳じゃなくですから管理が今一つの感はありましたが、往時は十分偲べましたよ。こちらも覗いてみる価値有りです。
柚木さん草間さんといい、独特の個性があって面白い作品を見に行かれてますね。
良い作品をみると刺激されて描きたい気持ちがウズウズするのは、私も同じで良く分かります。染色の作品展は行ったことありませんが、(絵筆のタッチとは違った味!)ペタッと平面に広がる色と形に静かなリズム感があって、ちょっと良いかも。
まず始めたのは60過ぎてからです。中高時代は美術より音楽派でした。(当然か) 何を描いてもそれらしくならないので「絵の才能無し」と決めてました。白州で現代美術の作家さんと親しくなり、絵の話を聞かせてもらい、彼の絵を見せて頂き、彼の画廊でやり出した現代美術の作家さんの個展を欠かさず見るようになってからです。「こんな絵だったら僕にだって描けるし、遊べそう」と思わせてもらったのがきっかけ。
画用紙に墨でいろんな線を描いたのが最初。面白くなったね。それから高校時代の油の道具を引っ張りだして使ってみた。怖い物知らずで、市の秋の展覧会に2回出展までしちゃった。最新では木の板にペンキ塗って、その表面を適当に傷つける方法なんかもやってる。具象はダメです。できないから嫌いです。抽象は適当でいいから好きです。没頭できるし、発散につながります。
いわゆる作家さんの正式な値段の付いた作品も3点購入してます。家の中は自分の作品、購入した作品、それとかみさんの水彩画がびっしり展覧会されてます。
以上でやめときます。 絵に関する自己紹介でした。
でも、こと芸術作品の制作については、まずは自分ありきだと思うんですよね。作っている自分が楽しいか充実しているか否か。出来上がりの満足度、第三者の評価も気にはなりますが(別にプロな訳じゃないし)ね。製作過程で自分が何か得るものがあればOKじゃないかな?と。だから学校で美術の評価をつけられることには私は疑問を感じます。先生の個人的趣味で評価してほしくないと思ったりします。
そう言ういみでも、岳さんの作品の発想は伸び伸びしていて良いですね。機会がありましたら拝見してみたいものです。(ブログ内にアップしてたりしますか?)
まず学校での評価。音楽は何かしらあるとしても、美術は評価無しがいいと思います。(「道徳」もしかり) 僕は「評価」があったから嫌いになったと思ってます。先生が「う~んん、これ何?」なんて言ったらおしまいですよ。
それと芸術は他人の評価じゃない。自分が楽しければいいんですよ。それがまず第一と僕も思います。そう思えるようになって「やってみたくなった」んですから。
でもです、この想いを小淵沢の作家さんに話すと「作家はそうじゃないんだ。探求だし自己追及みたいなところがあってね。」「岳ちゃんはいいね。」とおっしゃる。この想いも解ります。 「辛い」んだろうなと推測するし、それより、食っていける人なんて本のわずかな世界ですからね。
ぼくみたいに気楽に遊んでるのが一番だと思ってます。
「堪がいい」と書いたのはBLOGあるんです。あえて言うこともないしと思って前コメントには書きませんでした。初期の「画用紙に墨の線」、最近の「板にペンキに傷」は載せてません。
勘良く当てられたのではと思い、こっそりお教えします。このBLOGの「ブックマーク」の一番下「個展」というのがそれです。 笑ってやってください。
見直して「遊んでるね」が感想です。
そうですよね、「自分の中から出てくるもの」には違いないですね。絵ってそれ以上でもそれ以下でもないよと納得できた時、描くのが面白くなりました。
柚木さんのモティーフなんか見ると、同じ「内から出てくるもの」なんだけど「精神力」を感じるね。草間さんも同じ。それが感じられないのが素人の遊び世界です。