カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

僕が野球を見なくなった訳(その1)

2018-12-09 | なんでもランキング

 なんという映画だったか忘れてしまったが、アメリカ人の青年がヨーロッパに恋人と一緒に旅していて、野球放送が無いことに嘆いている場面があった。米国人にとっては、なんとなくヨーロッパの生活様式は退屈なのかもしれない。娯楽の種類が違うというか。
 そういう影響があったという訳では無いが、僕はいつの間にか野球中継を見ることを止めてしまった。一番の問題は、大人になっていろいろ忙しくなって面倒になったことが大きい。野球は時間がかかるので、付き合って観ているとどんどん時間が削られる。それが娯楽なんだからそれでいいのであろうが、何しろ精神的に忙しい。そういう風に時間が削られることに焦りがあるというか、自分のしたいことを厳選して選択していくと、野球を見ている場合では無いのかもしれない、とでも考えたのだと思う。それに試合結果ならニュースでも流すし、新聞を読んだらいい。
 また、野球については他にも思うところがあって、どこかのチームを応援する気持ちが薄くなったというのがある。ミスター中日の筈の星野が他球団の監督になったり、事実上日本の球団がメジャーのマイナー傘下のような選手の供給源になったりする構造も面白くない。要するに僕の好きだったプロ野球は、終わってしまったのだ。
 しかしながら考えてみると、僕にはあまり贔屓の球団というのが無かったのかもしれない。子供の頃にはアンチ巨人だったが、王選手は好きだった。高田選手のサイン入りバットだって抽選で当たって持っていた(本当は他のが欲しかったが当たったものは仕方ない)。ヒルトンが活躍してヤクルトが優勝した時は、なんとなくスワローズファンになったが、当時のユニフォームは正直言ってあんまり好きじゃなかった。バースのいた阪神も楽しかったが、道頓堀に飛び込むような気分にはなれなかった。パ・リーグは東尾くらいしかロクな投手のいないクラウンライターが気になっていたが、とにかく弱くて嫌気がさした。大人になって広島に出張する機会があって、泊まったホテルが球場の側だった。こんなに小さい球場なのかと思うと哀れになって、広島を一時期は応援していたが、やはり弱かった(今とは大違いである。球場も移転してしまった)。僕は桑田や清原と同じ年だが、特に彼らを応援したことは無い。あまりに境遇が違うし、共感できるものが無いように思う。また高校野球で活躍した選手がプロでも活躍するのはあんまり好きでは無いようで、よく知らなかったがプロでは素晴らしいという感じが、好ましいように思える。まあだいたいすぐにレギュラーで活躍するような人は、そもそも稀だけれど。やっぱりプロの世界は厳しんだろうな。(つづく)
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