この間移動中目の前に火花が散った。なんだろうと思っていたら、タバコのポイ捨てだったようだ。以前は日常的なものだったから何とも思わなかっただろうけど、久しぶりだからびっくりした。
まあ、それだけの事なんだけど、タバコを吸う人には受難な時代であることに変わりはない。頑張って吸わないことには維持が難しい時代かもしれない。世界遺産が残るかどうか、文化というのは残るのがむつかしい問題だ。しかし悪癖というのはそう簡単には無くならないものではあるが…。
さて、しかし、僕はそういうことをどうこう言うつもりは毛頭ない。現代社会の中の議論としての話ではなくて、人間が犯してしまいがちな罪の問題として気づかされたということなのである。
問題は実はよく知っている人が、携帯の灰皿を持ちながらこのような行動をしてしまったらしいということなのだ。酔っていたということは言えるが、ちょっと暗くなった路地に入って、タバコを投げ捨てるような行為に及んだらしい。
要は見られていないという勘違いだろう。誰も見ていないという判断で大胆になった。さらにそのポイ捨てが、想像以上に目立ったという誤算だろう。
先に書いた通り、ご本人は携帯の灰皿のようなものを首から下げている。そうして、たぶん普段でもそれは使用しているような感じはある。
場所の問題はあるとは思うが、急に暗がりに入ったという通路だった。さらに路肩に側溝があった、ついついということで投げ捨て、火花が散った。
結局人の倫理観というのは、他者との関係ということなのだろうと思う。まったくの匿名性も含め、他者との関係が明確でないものには、少なからずこのような難しさをはらむものではなかろうか。
第三者を意識しない個人問題、それは自由かもしれない。しかし、自由とは他者への侵害があれば、停止する。見つからなければ良い問題というのは結局は破綻するということだ。発見されなければなかったこと…、そうではないからこそ、コロンボだって活躍できるのであろう。