カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

死んですむとは思えないが…

2009-05-24 | 時事

 韓国の前大統領が自殺したのだという。素直にいつの時代のことなのかという違和感を覚えるのだが、韓国の国のことを単純に卑下しても始まらない。だからこそ現実を直視して自国で改革をやるよりないのだし、韓国の若者(何度も断るが、これは僕の偏見にしろ、今の国を第一線で構成している老人たちにはそれが出来ないだろう)にそれが出来ないはずはなかろう。韓国が変わることで、おそらく北も変わるだろう。僕らとしてはそういう意味で彼らと付き合っていくべきだろう。
 さてしかし、だからといって日本の多くのリーダーたちは、盧前大統領を笑うことが出来るのだろうか。僕自身も自戒を持って眺めなければならないという思いもあるし、いいにくいが知りえる範囲で疑問のある人たちがトップに座っているという風景はそれなりに存在しているように思える。何らかの理由で自分が失脚したら埃のようなものが立ち上がる人が多すぎるように思う。たとえば政治家であっても、多少悪くないと政治家は務まらないなどと理解している人もそれなりにいるのではないか。何もかも潔癖すぎるのもどうかとは思うけれど、そういう社会の常識があるというのは、当然その質に影響がないわけがない。個人の倫理性の高さというのは、一般的には社会的な倫理の質に左右される可能性が高い。もちろんだから皆無に出来るとまではいえないにしろ、せめてトップに立てる人たちやそういう人を推す人たちにも、当然のように根付いた倫理の高さを求めることは、当然過ぎる当然さではないだろうか。
 僕らが失望している以上に韓国の国民が今回のことでは失望しているだろうことは予想できる。そしてそれがあくまでよそ事だと思っているような日本であるなら、この国だって将来は暗いのではないと思っている。
コメント (2)
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