Hank Thompson (2)
米国盤 Hilltop Records JS-6057 Hank Thompson & The Brazos Valley Boys
(1)New Rovin' Gambler (2)Hang Over Heart (3)Squaws Along The Yukon (4)If I Cry (5)Too In Love (6)Blue Skirt Waltz (7)How Do You Feel (8)Oklahoma Hills (9)Love Thief (10)At The Rainbow's End
先日ハンク・トンプソンの 「 Salutes Oklahoma 」 というLPレコードを載せた際にハンクは肺がんで療養中で容態が思わしくないと書いたばっかりでしたが、とうとう11月6日に亡くなりましたね。ハンク・ウィリアムス、ハンク・スノウとハンク・トンプソンでスリーハンクと呼ばれて日本でもとても人気がありました。でも私の印象では前者2人に比べてなかなかレコードが手に入りにくくて( 自分が九州の田舎に住んでいたからかもしれませんが・・・ )ハンクのレコードはほとんど中古で買った覚えしかありません。
僕が始めてハンクの曲を聴いたのはラジオでの " Wild Side Of Life " か " Oklahoma Hills " のどっちかだったと思いますが やはりアップテンポのウェスタン・スィングスタイルの方がハンクには合っている・・・と思いました。
今回揚げたは僕が初めて買ったハンクの中古LPレコードなんですが、キャピトル時代の音源を使って出された廉価盤ヒルトップ・レコードというものでした。もう30数年前なんですが僕と一緒に年を重ねてきているので今でも大事にしています。 ハンクの代表曲(3)Squaws Along The Yukon 、(8)Oklahoma Hills が入っているのが嬉しいところなんですが、ブルーグラス畑の歌手が採り上げることが多い(1) New Rovin'Gambler が珍しくてハンクのスタイルも素敵です。(6)Blue Skirt Waltz はワルツ調の演奏だけの曲ですが今の時代にはこうしたスタイルは誰れもやってくれなくなりましたので珍しいです。その他はすべてスロー~ミディアムテンポの曲ですが、歌の上手さが光っているものばかり・・・・ハンクの歌は聴けば聴くほどに味がある まるでスルメの味(?)みたいです。
音的には全てスティールギター、フィドル、時にホンキートンク ピアノとハンク自身のギターでスイングしていて素晴らしいと思います。今はCDでほとんど聴けるようになっていると思うんですが・・・・・私は Hank Thompson のようなキャリアのある人はレコードで聴きたい派です。
1989( 平成元 )年に熊本県阿蘇での第1回カントリーゴールドに招かれて来た時 僕は全くその情報を知らなくて、イベント前日に知ったため仕事で行けなくてこの思い出の LPレコードを知人に託して ハンクのサインをもらってきてもらったのでした。 その知人の話ではサインの時LPジャケットを差し出したらちょっとびっくりした表情を浮かべたそうです、とても若い頃のジャケット写真だからでしょうか?? サインが丁寧で几帳面な気がします・・・・それにしてもあの時無理してでも行っておけばよかったなぁ、アメリカに行く思いをすればずっと安上がりだったのになぁ・・・・・と今でも悔やまれます。
ハンク・トンプソンは1989(平成元)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。ハンク・トンプソンを偲んで・・・