西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 18 [ カウボーイ・コーパス(1) ]

2007年11月19日 | 懐かしのカントリースター

Cowboy Copas(1) 
 米国盤 Starday Records SLP(9)-347  The Cowboy Copas Story
(2枚組)     
(1)Alabam (2)Cowboy's Deck Of Cards (3)A Thousand Miles Of Ocean (4)True Love (5)You Are The One (6)Goodbye Kisses (7)Signed, Sealed And Delivered (8)Cowboy's Meditation (9)Satisfied Mind (10)Sal (11)Seven Seas From You (12)Beyond The Sunset (13)Filipino Baby (14)Midnight In Heaven (15)Wings Of A Dove (16)Dreaming(with Cathy Copas) (17)Mom & Dad's Affair (18)God Put A Rainbow In The Clouds (19)Tragic Romance (20)Flat Top (21)There'll Come A Time(with Cathy Copas) (22)South Pacific Shore (23)Louisian  (24)I Dreamed Of A Hillbilly Heaven    

私がカウボーイ・コーパス(1913~1963年オハイオ州出身)に興味を持ったのはあの「テネシー・ワルツ」を作者のピー・ウィー・キングに次いで録音してヒットさせた(1947=昭和22年)人ということからでした。
彼は16才の頃からプロとして活動していて1930年代はほとんど定住することもなくてアメリカ各地をツアーする形で過ごしたようです。彼にチャンスが巡ってきたのは当時人気のあった Pee Wee King & The Golden West Cowboys のボーカリストだったエディ・アーノルドの代役としてフューチャーされる機会を得てからで、結局は King のバンドに入ることになったのでした。
やがて独立してオハイオ州シンシナチにあったKINGレコードと契約して「Filipino Baby」「Tragic Romance」や「Kentucky Waltz」 「Tennessee Waltz」「Tennessee Moon」「'Tis Sweet To Be Remembered」などのカウボーイ・コーパスとしての代表曲をこの時代に録音しています。KINGレコードには1956年まで在籍していますが折からのロカビリー時代の到来に次第に人気に陰りが見えて1957年にDotレコードに移籍して数枚のロカビリー曲を録音して出しましたがほとんど成功することなく間もなく新興の Starday レコードに移籍しています。

ところが、ここで1960年に出した「Alabam」という曲がカントリーで大ヒットしてNo.1に輝き奇跡のカムバックを果たしたのでした。StardayレコードのプロデューサーDon Pierceによるとカウボーイ・コーパスはもっと成功するだけの物を持っていると確信していた・・・・といっているようです。
このレコードはスターデイ時代の録音で昔のヒット曲を含むカウボーイ・コーパスの集大成とでもいえるものですが肝心の「テネシー・ワルツ」が入っていません・・・・それにどうも Starday レコード社では「テネシー・ワルツ」を録音した形跡もないようで(他のLPレコードにも見当たらない)・・・何か版権とかの事情があったのでしょうかね。「Waltz King Of The Grand Ole Opry」といわれ線の太い声でワルツ、バラッドに素晴らしさがあります。フィドル、スティールギターが多用されて古きよき時代のカントリーの魅力があふれるようです・・・見開きのアルバムには沢山の写真が載っています、なお Cathy Copas はコーパスの娘さんです。
カウボーイ・コーパスは1963(昭和38)年にホークショー・ホーキンス、パッツィ・クラインと共に飛行機事故で亡くなっています。COUNTRY MUSIC HALL OF FAME に選ばれてもよさそうなんですけどね・・・・。

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懐かしのカントリー&ウェスタン 17 [ ジミー・ウェイクリー(1) ]

2007年11月19日 | 懐かしのカントリースター

Jimmy Wakely(1) 
米国盤 Vocalion Records VL-73904  Big Country Songs ( 日本盤MCL-1043)

(1)Spring Time In Alaska(アラスカの春) (2)You Are My Sunshine (3)San Antonio Rose (4)I Love You So Much It Hurts (5)Tomorrow (6)Your Cheatin' Heart (7)Tennessee Waltz (8)Cry Fool Cry (9)Love Me Tender (10)I've Had My Share Of Trouble And Sorrows

このLPレコードはアメリカでは1970(昭和45)年に、日本でも1973(昭和48)年に発売になったものです。
ジミー・ウェイクリー(194~1982年アーカンソー州出身 )は戦前から西部劇映画やカントリー歌手として活躍していた人で、歌がとても上手くて特にワルツやバラッド、カウボーイソング、ウェスタンスイング等ではとても魅力的です。もちろんロカビリーやロックの影響を受ける以前のカントリーなので今の時代の好みに合わないかもしれないんですが・・・・・逆にいうとジミーみたいなタイプのカントリー歌手はいなくなったとも言えるかもしれません。
ジミーは「 シャスタ 」というレコード会社を持っていて1960~1970年代に多くのレコードを出していました。その特徴として、自分と同じ時代に活躍したカントリー歌手の思い出のメロディーを古いラジオ録音( 自分のジミー・ウェイクリーショウからのものが多い )や新録音でよみがえらせる役目をしているんです・・・テックス・リッターやテックス・ウィリアムス、ジョニー・ボンドなど・・・当然時代の志向からははずれていてそんなに売れそうもないと思われるものを出してくれているんですね・・・おそらく消え行く時代の、自分と同世代のカントリーへの哀惜の念があったのかも知れないです。でもおかげで幾つかのレコードがCDになって聴けるようになっていて嬉しいところです。  
このLPは軽快なバンジョーで始まる亡きジョニー・ホートンのヒット曲(1)”アラスカの春 ”、ジミー・デイヴィスの(2)You Are My Sunshine、それからボブ・ウィルスの(3)San Antonio Rose はウェスタンスイング調で、フロイド・ティルマン作の(4)I Love You So Much It Hurts、ハンク・ウィリアムスの(6)Your Cheatin' Heart はややジャジーに、そして何といっても最高なのが(7)”テネシー・ワルツ ”で 生ギターとフィドルだけの演奏でカントリーワルツらしさとジミーの歌の上手さが際立っており、僕は数ある「 テネシー・ワルツ 」の中でもベストの部類に入る出来栄えだと思っています。次の(9)Love Me Tender も上手いですよ、全体的に生ギターの美しさが光っており、それにピアノ、フィドル、スティールギターと時々入る女性コーラスが各曲を引き立てています・・・・・古いというだけでは捨てておけない魅力を持ったアルバムですのでCD化して欲しいなあ。

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