西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 13 [ ポーター・ワゴナー(2) ]

2007年11月03日 | 懐かしのカントリースター

 Porter Wagoner (2) 
米国盤 Camden Records CAS-2191  Green, Green Grass Of Home
      
(1)Green, Green Grass Of Home(想い出のグリーングラス) (2)Ole Slew-Foot (3)Eat, Drink And Be Merry(Tomorrow You Cry) (4)Stranger's Story (5)False True Lover (6)You Can't Make a Heel Toe The Mark (7)The Man In The Little White Suit (8)The Keeper Of The Key (9)They Listened While You Said Goodbye (10)I Dreamed I Saw America On Her Knees 


初めて買ったポーター・ワゴナーのレコードで廉価盤の中古でした。” 想い出のグリーングラス ” を知っているだけでしたが絵のジャケットが気に入ったのでジャケットを眺めながら聴いたのがほんの昨日のことのように思えます。まだバリバリ元気だった頃のポーター・ワゴナーの寄せ集め曲集で アップテンポ、ミディアムテンポ、スローバラッドと多彩で音的にはきれいなスティールギター、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)と女性コーラスをバックにしたポーター流の正調カントリーなんですが全て3分以内の曲で、じっくり聴かせるには何か物足りなさがあって 仕事でもしながら流しているのがいいかなぁ・・・・・という感じでした。 

RCA ビクター時代のポーター・ワゴナーの曲はプロデューサーが Chet Atkins の場合と Bob Ferguson という人の場合とで微妙に違うようで、チェットの時は女性コーラスを多用してカントリー色を少し薄めているように感じますが それがかえって中途半端な感じでどうも感心しません( 個人的な意見ですが・・・ )。ポーターはRCA レコード社のモダンなナッシュヴィル・サウンドの方針にもかかわらず スティールギターとフィドルを頑固に使ったので女性コーラスが無い方がずっとポーター自身の歌の良さが引き立つように思うのですが。 彼のバンド The Wagon Masters にはエレキバンジョーの名手バック・トレントとかフィドルのマック・マガハなどがいてブルーグラス調のにぎやか仕立ての曲も得意としていました。2002(平成14)年に COUNTRY MUSIC HALL OF Fame に選ばれています。ポーター・ワゴナーを偲んで・・・・

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懐かしのカントリー&ウェスタン 12 [ ポーター・ワゴナー(1) ]

2007年11月03日 | 懐かしのカントリースター

Porter Wagoner (1) 
米国盤 RCA Victor  LSP-2706  Y'all Come

(1)Y'all Come(You All Come) (2)I Wanna Go Home (3)Crying My Heart Out Over You (4)Company's Comin' (5)Don't Let Me Cross Over (6)Angel Band (7)Come On It (8)

Pick Me Up On Your Way Down (9)Shutters And Boards  (10)Bad News Travels Fast  (11)There's a Rainbow In Ev'ry Teardrop  (12)Be Careful Of Stones That You Throw  

先日(10/28)ポーター・ワゴナー(1927~2007年ミズリー州出身)が Hillbilly Heaven へと旅立ちました。どちらかといえば地味で流行におもねることもなくカントリーの正道を真っ直ぐ進んでいる・・・という印象が強くて正調カントリーで通した人でしたので日本でもファンが多くて日本盤レコードも結構出されていました。彼の全盛時代は1960年代にあると思いますが、女性カントリー歌手のノーマ・ジーンの他スキーター・デイヴィスとの " Have I Told You Lately That I Love You " やドリー・パートンとの " The Last Thing On My Mind " 等なかなか素敵なデュエット曲も数多くありました。

若い頃のアイドルの一人がビル・モンローだったこともあってブルーグラスにも理解があって自分なりのスタイルでブルーグラスLPを出してもいました。カントリー歌手でブルーグラス畑の曲を採りあげてLPレコードまで出した人はそうはいなくて" Uncle Pen " 、" Blue Moon Of Kentucky(ケンタッキーの青い月)"、" Little Cabin Home On The Hill "、" Banks Of The Ohio ( オハイオの岸辺で ) "、" Rocky Top " など初めて聴いた時はその雰囲気の良さにとても嬉しかったものです。

亡くなったことを知って仕事から帰った夜2枚のLPを聴いた中の1枚です。1963年発売のLPと書いてあって、その頃はやった曲をポーターが歌ったものが幾つか入っています・・・カール・バトラーの" Don't Let Me~"、チャーリー・ウォーカーの " Pick Me Up On~"、スリム・ホイットマンの " Ther's a Rainbow~(涙に虹がうつってた)" など。

音的にはスティールギター、フィドルの伴奏ですが Producer がチェット・アトキンスなのでナシュヴィル・サウンド風女性コーラスが入っています。僕が買ったのは1972年頃、その頃からポーター・ワゴナーのカントリーには女性コーラスが無い方がずっといいと思っていました・・・ロイ・エイカフなき後を引き継ぐ形でグランド・オール・オープリーの番頭格におさまっていたポーターでしたがもう少し長く歌い続けてほしかったです・・・。時代の趨勢とはいえ古い世代のカントリー歌手がポツポツと欠けていくのはとても淋しい気持ちがします。

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