梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

道について

2016年12月03日 10時02分37秒 | Weblog
自宅から会社に車で通勤する道路ですが、ネックが一つあります。それは踏切を越えなくてはならない為、そこで必ず渋滞するのです。市川にある私の自宅は京成電鉄の本線の北側にあって、一旦南側の旧千葉街道に抜けるのですが、東西それぞれ2キロ位横に逃げても踏切があります。いわば市川市街の道路事情で、長年のネックとなっていました。

11月それが解消しました。通称浦安・鎌ヶ谷線が全線開通することに伴って、京成線とこの新道が立体交差(アンダーパス)することになったのです。この道が、何とわが家の直ぐ近くに完成したのです。開通して3週間経ち、この新道に車が集中するかと思っていました。しかし、当初混雑はしましたが、従来の踏切に戻る車もあったのでしょうか、このところ緩和されてきました。お蔭で、通勤時間が5~10分短縮されました。


30年以上も前の事、私は営業担当者として北関東のお客様を回っていました。高速道路としては、関越道、東北道、常磐道は既にありましたが、それを横に結ぶ外環や圏央や北関東道等が無かった時代です。縦に走る高速道に近いお客様であればいいのですが、そこから外れたり県を跨いだりすると、結構な時間を要しました。

現在は営業に同行してお客様を回ります。横を繋ぐ高速道が整備され、更に一般道でもバイパスが通る等、交通事情は飛躍的に良くなりました。新しい道路が出来ると、街並みも人の流れも一変してしまいます。道路には不思議な力が隠されています。

ついこの間、浦安のわが社から車で銀座に向かいました。一般道の湾岸道路を先ず行って、東雲の先を右折して、豊洲から勝どきに抜ける道を行こうとしました。湾岸から銀座にストレートに行けるこの道は、割と新しい道路です。

私は初めて通る道で、湾岸から右折する交差点を行き過ぎてしまいました。その先の交差点を右折して、暫く直線の道がありましたので進んで行くと、回り込むように少し戻り、本来行きたかった豊洲の道がクロスして来ました。

そして右手に忽然と現れた大きな建物が、そうなのです、今年築地から移転するはずだった豊洲市場なのです。その前から築地方面に真っ直ぐの建設中の道があり、その先に大きな橋がありますが、工事は中断されています。有明から新橋に抜ける環状第2号線です。2020年東京五輪までに開通は困難とされています。この辺一帯は、時間が止まっていかのような不気味な感じを受けました。

道は中国では、「タオ」と発音します。道は人や物が通るべきところではあるけれど、宇宙自然の普遍的法則、道徳的な規範、美や真実の根元、であるとも言われてきました。 

また道は、目的と目標だとも言われます。道は、何の為に(目的)何をする(目標)。道は、心(目的)と形(目標)とも言い表されます。このように、道には深い意味があります。

冒頭の話しに戻りますが、自宅から会社に行くルートが新しく出来ました。その先でも会社に行くルートは複数選べます。会社に行って仕事をする為に(目的)、色々な通過点を選択する(目標)。道を、簡単に言えば、私はそのように捉えています。
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