銚子・角巳之・三代目

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ご当地餃子(再)①

2023年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事柄、食品の試食会というものを定期的に開催しております。地元(銚子周辺)の食材を使って
何か出来ないか?創業以来の変わらぬテーマなのですが、ここにきて非常に初歩的な結論に到達
しております。商品の価値はお客さんが決める...。この極めて単純かつ明快な答え...。

そして販売店さん(スーパーとか飲食店とか)は、作り手の販売代理人ではなく、お客さんの購買
代理人...。極論を言うと作り手は商品に人生を賭けておりますので、とにかく売りたい。私が作った
美味しい〇〇を食べて頂ければそれで良いです...と言っても売れないとただの綺麗ごと...。

商品づくりは、想いが無ければ始まらないけれど、想いが強すぎると失敗するケースが殆どであり
ます。多くの場合は販売店さんで売って頂く訳ですが、販売店さんは販売の代理人ではなく、購買
の代理人ですから...。どんな商品が欲しいですか?と尋ねると、売れるもの...と。これは真理です。

ならば直接、お客さんに...となりますが、言うは易し...。天の将にその人に大任を降さんとするや...
の世界であります。まずは販売店さんと言うある種の緩衝地帯での訓練が不可欠と思います。思う
ところあり、少しこの話題を続けます(続きは次回に)

今度はカモメの...。

2023年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、肉の“聖地”...と。頭に聖地というキーワードが残っており、漁港周辺を通り掛りましたら、
カメラ、双眼鏡を片手にカモメに見入る愛好家の方々をたくさん見付けました。折しも当日
イワシの水揚げが6,000㌧以上とのことで、水揚げの岸壁周辺は殺気だっておりました...。

カモメも同様、久々のご馳走なのでしょうか、殺気立っているように見えました...。今まで、
どこに行っていたのか?と思わんばかり、おびただしい数でありました。カモメどこへ?と
先日新聞記事の内容を掲載したばかり、ある意味分かりやすい(水揚げあれば飛来してくる)

銚子は野鳥、殊にカモメ愛好家の方々にとっては聖地と言われております。本州で観測できる
カモメのほぼ全種類が見られるそうです。銚子に帰って来たばかりの頃、大変失礼ながらカモメ
の観察して何が楽しいのだろう...と思っておりました。それが今...楽しい(良く分かります)

街中にフンを撒き散らし、変な声で鳴きわめく。嫌いな人から見れば厄介者でしかないのです
が、いなくなると...寂しい(あくまで私の感想です)カモメの飛来数と銚子港の水揚げが比例
しているなら、港町の活気はカモメの数で推し量ることが出来る...。これも共生であります。

肉の聖地②

2023年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

今から30年くらい前、全国各地に直売所、道の駅が沢山出来ました...。その当時、それらを
立ち上げようと志した方々は、この場を必ず訪れているのではないか?と思います。また六次化
という言葉が流行りました(今も続いているようですが)言葉を発するならここを見てから...と。

ここに来ると、覚悟の無い六次化という言葉は空虚、陳腐に聞こえます。生産者(一次産業)
加工業者(二次産業)、サービス業(三次産業)、この3つは足しても、掛けても答えは6
故に六次化...と。サイボクさんは終戦直後、豚の生産(一次産業)から始まったそうです。

根底に確固たる哲学があり、進化しながら受け継がれている姿。業界の巨人と言うのは綺麗な
言葉を並べ立てずとも、その存在感だけで他を圧倒するものだ...。久しぶりの訪問でしたが、
まさにそう感じました。そして敷地内を散策して感じたこと...お客さんの笑顔...。

ハム・ソーセージという加工品(二次産業)は本場ドイツのマイスターがずらり。どれも美味。
お客さんの笑顔はサービス業(三次産業)としての基本が徹底されているからであろうと...。
ひとりのお客として...、とても楽しく、また行きたい。これが答え、聖地たる所以です。 

肉の聖地①

2023年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

埼玉(旧大宮周辺)に参りましたので、少々足を延ばして“肉の聖地”へ...。土地勘が無く上手く
説明できませんが、旧大宮から川越方面に行き狭山、入間、日高の中間くらいのところ...。
所在地は埼玉県日高市であります。相変わらずの大混雑...駐車場は満車状態でありました...。

“肉の聖地”と勝手に呼んでおりますが、それくらい私にとっては衝撃的な場であり、食肉業界
というところに30年近くお世話になっておりますが、いまだにここを訪れると緊張感と言い
ますか、身の引き締まる思いが致します。暫し、敷地内を散策しておりました...。

長らくお付き合い頂いている方にとっては説明不要かと思いますが、私は銚子生まれの銚子
育ち。実家は銚子の蒲鉾屋。上京し大学を卒業した後、就職した会社で食肉に携わり、退職し
銚子に戻り現在は地域商社を運営するも食肉のご縁はずっと続いている...。そういう次第です。

さて非常に有名なところなので実名で書いてしまいますが、この場所サイボクさん。正式名称は、
埼玉種畜牧場...。豚を中心とした家畜改良の専門集団で業界の方なら知らない人はいない...。
さらに自ら作り上げた最良の豚肉で、秀逸な加工品の数々...(続きは次回に)

氷川神社(武蔵一宮)にて③

2023年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム

そこに戦艦武蔵の慰霊碑があることは知っておりました。帝国海軍・最後にして最大の戦艦・武蔵。
戦艦武蔵の艦内神社はこの氷川神社から分祀されたもので、広島・呉で行われた武蔵竣工の折には
この氷川神社から神職の方々が出向いて行ったそうです。氷川神社と戦艦武蔵を結ぶものは...。

地名である武蔵。そしてその地域の一宮であったこと、またヤマタノオロチを退治したスサノオが
祀られていたことも関係するのかもしれません。理由はどうあれ、戦艦武蔵と氷川神社は深い結び
付きがあり、武蔵はフィリピンレイテ湾に沈むも、今もこうして氷川神社に慰霊碑が...。

実は私の叔父にあたる方がこの武蔵に乗艦し戦死致しました。私が生まれる遥か昔の話。今では
語り部が殆どいなくなってしまいましたが、かつて銚子生まれの銚子育ちの20代が海軍に志願し
苛烈なる戦闘の際に、この氷川神社(艦内神社)に祈ったであろう、その情景が浮かんで参ります。

タイトルの角巳之とは実家の屋号でありますが、この叔父が生きておられればまた別の展開があった
であろうし、私はこの世に生まれていないかもしれない。気になるなら動け。生きていればこそ...。
時間は有限..そんな声が聞こえて来そうです。氷川神社へのご縁に感謝し、英霊に哀悼の意を。





氷川神社(武蔵一宮)にて②

2023年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

少々神々に対して非礼かと思いますが、古事記、日本書紀等からの(私の)にわか知識ですので
お許し下さい。また認識が違っていたらご指摘を。さてスサノオのミコト、イナダヒメのミコトは
夫婦。そしてオオナムチのミコトは、このご夫妻の娘(スセリビメのミコト)の旦那さん...。

スサノオはヤマタノオロチ(八つの頭と尻尾を持つ大蛇)を成敗したヒーローであり、イナダヒメ
はそのオロチに食べられそうなところをスサノオに救われる。成敗されたオロチから出てきたのが
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)であり、三種の神器の一つ。献上されたのはアマテラス...。

アマテラスはスサノオの姉...。横道に逸れそうなので少し修正して。氷川神社に祀られている3柱
はご夫妻とお婿さんということです。しかも神話の始まりの時代の...。お父さんは娘婿を徹底的に
いじめ(鍛え)、よくぞ耐えた、これからは大国主(オオクニヌシ)と名乗り、国作りを行え...と。

神話の初期の時代に遡るほどの由緒ある神社であり、武蔵の国にある一宮(地域内で一番社格が高い
ところ)武蔵の国とは、律令時代の旧国名であり現在の東京、埼玉、神奈川の一部を指しております。
そして武蔵と言うこと、ずっと気になっておりました2つ目のことがありました(続きは次回に)

氷川神社(武蔵一宮)にて①

2023年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム

所要有りまして埼玉県さいたま市へ行って参りました。旧:大宮市周辺...。いつもの如くそこに
行くとすれば...と思案し、出てきた答え氷川神社。実は以前からずっと気になっておりました。
大宮の由来となった大いなる宮居...。旧大宮市のど真ん中に鎮座されております...。

社命の由来(氷川神社)ということも気になっておりました。早速その旨を訪ねたら2つの説
があるようでした。一つは源流たる出雲大社付近を流れる斐伊川(ひいがわ)に因んだという
説。そしてもう一つが古語で霊験あらたかな泉を表す氷川に因んで...ということでありました。

最近あまり遠出をしておりませんでしたが、行き始めると以前の癖が再発しました...。目的地
の周辺に何かないか?...。せっかく訪れるのだから...どうもこのような感じで...。だいたい、
こういう思考に至る時は何かある...(目に見えること、見えないこと双方のこと...)

祀られているのは、須佐之男命(スサノオのミコト)と、稲田姫の命(イナダヒメノミコト)
そして(因幡の白兎の寓話にて)先日掲載しました大己貴命(オオナムチのミコト)いわゆる
大国主命(オオクニヌシのミコト)。これは...。ということで...(続きは次回に)

天の将に...。

2023年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

天の将に大任を降ろさんとするや・まずその心志(しんし)を苦しめ・その筋骨を労し、その
体膚(たいふ)を飢えしめ・その身を空乏(くうぼう)し、その為すところを払乱(ふつらん)
せしむ...。(それは...)心を動かして性に忍び、その能くせざりし所を益(よ)くせんが為なり...。

孟子の一節...。知人の受け売りでありますが、良い言葉を教わったと反復しております。苦難は
それが受けられる人にしか降り注がない。天はその人に重大な仕事を任せようとする場合には
心身ともに苦しませ、どん底に突き落とし、何事も思い通りにならない試練を与えるものだ...。

重大な仕事とは、職位が高いとか、大きな金額が動くビジネスとかそういうものではないと感じ
ております。次の句から明らかです。人は過ちを犯す・そうした後はじめて自分を改める。
心に苦しみを感じ・いろいろ思案を巡らせて・そうした後はじめて発奮することができる。

苦悩が顔に現れ・声を発する(うめき声かと思います)・その後はじめて道理を悟る...。最近、
私の周囲で、自責・他責という言葉良く出ます(心の盾と矛の関係と思いますがこのことは後日)
何事も自責で頑張ってしまう好漢たちへエールを。天の将に大任を降ろさんとするや...と。

カモメ..どこへ。

2023年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

詳しい統計は見ておりませんが、感覚的に寂しく(感じる)銚子港です。端的に水揚げが少ない
ということなのですが...。タチウオがまとまって揚がり、一撃〇〇千万円だ!等、瞬間的な話題
はあるのですが、どうも寂しく感じると思ったらカモメが少ないことに気付きました...。

そう思っていたら新聞に、数十万羽のカモメどこへ 激減の銚子港 おこぼれの魚減ったから?
という記事がありました。本ブログでも度々取り上げて参りましたが銚子はカモメの聖地...。私
のような地元民が聖地...とはいささか不遜な表現ですが、何卒ご容赦を。

終末にもなると市内外の方々が、各々のお気に入りの場にてカモメの観察をされている姿を
よく見掛けます。その中に知人もいるので聞いてみるとやはり少ない...と。原因は不明ながら
何か大きな環境の変化があることだけは事実のようです。エサ、越冬地・中継地の変化...。

記事の中で、専門家の方のご意見がありました。渡り鳥の観測は、地球や生き物と人との関わり
を広い視野で考えるきっかけになります...。さて、時あたかも鳥インフルエンザの話題尽きること
なく...。渡り鳥が悪いのではなく、渡り鳥との関わりを人が真剣に考える時期のようです...。

節ということ

2023年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム

なよ竹の・風に任する・身ながらも・たわまぬ節の・在りとこそきけ...。幕末会津戦争の折、
会津藩家老・西郷頼母の妻、千重子さん辞世の句とされております。か弱い身であるが節義
に殉ずる...という凄まじい覚悟の句。西郷家の婦女子21名が壮絶な最期を遂げる...。

昨年会津に参りまして(若松ではなくお隣の坂下町でしたが)、昔書籍で読んだこの句が、
何故か出てくるようになりました。そして昨日が節分でしたので...。節と言うこと..日本人
ならDNAレベルで何か感じるものがあると思います。会津魂また然り...。

さて本日の写真も玉前神社。ここがレイラインの東端でありここから真西に一本道。そして
東を守るのは青龍...。この地が龍脈の入り口であり、白虎(西)に向かう。因みに北は玄武
南は朱雀...。青龍(青春)、朱雀(朱夏)、白虎(白秋)、玄武(玄冬)人の一生になぞらえて。

想像上の動物(四聖獣)、古代中国の考え方に基づくものであり、青春から玄冬に向かう、
ここでも節を表しているのだろうと思います。さて冒頭の句、あまりに壮絶ですがこれが会津
ならぬものはならぬのです...。節を守るとはかくの如し。節分翌日、歴史に思いを馳せて...。

節分②

2023年02月03日 | 日記・エッセイ・コラム

節分には何故、イワシの頭とヒイラギの葉なのか?...。季節の変わり目には良い運気と共に
邪(鬼)も入り込んでくるのでその防止として。イワシの匂いでハッとさせ、ヒイラギの
葉で痛い思いを...。因みにヒイラギは漢字で柊...。疼木とも書き疼(ひい)らぐとは痛いの意...。

豆まきの、“まめ”は何故炒ったものか?というと...。生豆だと万が一掃除しきれず残って
しまった場合、そこから芽を出すと縁起が悪いから。さらに魔目射る...で豆を炒る。豆まき
とは魔目(まめ)まき...や、魔滅(まめ:魔を滅する)に繋がるのだとか。知人の物知り談。

節分の“世界観”は十分に伝わって参ります。そして本日の写真も玉前神社...。この場所は何回
か掲載しておりますレイラインの東端。北緯35度22分...春分、秋分にはこのラインを太陽
が進む...。玉前神社⇒寒川神社⇒富士山⇒身延山⇒そして出雲大社へと繋がる1本の道...。

節分にしても、レイラインの配列にしても、その当時(いつかは不明ですが遥か昔とでも)の
人々が何かの理由、あるいは意図をもって始めたのだろうと思います。始まりは不明だけれど
今でも続いている何かがある...。逆説的に今あるものには必ず始まりがある...。令和5年節分会にて。


節分①

2023年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

明日は節分...。立春、立夏、立秋、立冬の1日前を指す季節の変わり目...。先日は銚子でも雪
(雪国の方々から見れば笑われてしまうレベルですが)。寒い日が続いておりますが、暦の上
ではもう春であります。冬来たりなば春遠からじ...。寒さあっての春爛漫、これまた一興かと。

節分は分類上年に4回ある訳ですが立春時期が旧暦の1月(年の始まり)に由来することから
節分=立春の一日前が定着したそうです。ヒイラギの葉、イワシの頭、豆まき...。それぞれの
地域で様々な行事が伝統・文化として残っております。これまた風土の違い鮮明です...。

銚子で節分と言うと、ヒイラギの葉にイワシの頭。豆をまいて、鬼は外。福は内...。一般的と
言いますと語弊あるかもしれませんが、独特の風習は私の知る限りありません。そもそも銚子
はイワシの大量水揚げ港...。イワシの頭は山ほどある訳でして...(少々戯言が過ぎました...)

私の周囲に物知りの方が多く、節分について語り出したら止まらなくなった...。時間泥棒の
被害に遭ったともあながち言えず明日にでもその内容を少し掲載します...。そして本日写真は
玉前神社(千葉・一宮)...。太陽の通り道(レイラインの東端)...これまた...。

3,333回!

2023年02月01日 | ブログ

つい先日、正月が来たと思ったら本日もう2月...。この1ケ月何をしていたんだ!と自に問い
掛けておりました...。むろん日々、様々な人に会い仕事をして、その時々の感情に振り回され
ながら、それでも何とか健康体で、ささやかな楽しみも少し...。いろいろあったではないか...。

いろいろあったのに、あっという間に感じる...。まだまだ自らが未熟の所以です...。ある言葉
に出会いました。陰陽不倒の処、一片の好風光...。正しい、正しくない。勝った、負けた...に
一喜一憂するな。突き抜けろ、全てが尊い(思いっきり意訳ですが)何故か今の私の心に刺さる...。

そして昨日、ブログのカウンターが3,333回目の投稿を示しておりました。いつものこと
ながら、だから何?ということですが、今回は縁起の良い数字のお裾分けとでもしておきます。
3という数字は洋の東西を問わず縁起の良い数字...。それが4つも重なっているので...。

銚子港を眺めておりましたら、宮崎県のマグロ延縄船・栄幸丸さんが入港されて参りました。
これまた縁起良い船名。細島港(日向市)から遥々銚子へ。こういう方々が銚子港の水揚げを
支えて下さっております。さて、ブログ掲載は今後も続きます。引き続き宜しくお願い致します。