天の将に大任を降ろさんとするや・まずその心志(しんし)を苦しめ・その筋骨を労し、その
体膚(たいふ)を飢えしめ・その身を空乏(くうぼう)し、その為すところを払乱(ふつらん)
せしむ...。(それは...)心を動かして性に忍び、その能くせざりし所を益(よ)くせんが為なり...。
孟子の一節...。知人の受け売りでありますが、良い言葉を教わったと反復しております。苦難は
それが受けられる人にしか降り注がない。天はその人に重大な仕事を任せようとする場合には
心身ともに苦しませ、どん底に突き落とし、何事も思い通りにならない試練を与えるものだ...。
重大な仕事とは、職位が高いとか、大きな金額が動くビジネスとかそういうものではないと感じ
ております。次の句から明らかです。人は過ちを犯す・そうした後はじめて自分を改める。
心に苦しみを感じ・いろいろ思案を巡らせて・そうした後はじめて発奮することができる。
苦悩が顔に現れ・声を発する(うめき声かと思います)・その後はじめて道理を悟る...。最近、
私の周囲で、自責・他責という言葉良く出ます(心の盾と矛の関係と思いますがこのことは後日)
何事も自責で頑張ってしまう好漢たちへエールを。天の将に大任を降ろさんとするや...と。