銚子・角巳之・三代目

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潮目②

2020年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事柄、漁師さん方に囲まれた生活をしておりますので、潮目...と言う言葉、良く出て参ります。
潮目に差し掛かり、その姿はあたかも竜の如き風景であり、海面が緑一色に染まったかと思ったら
船が激しい揺れ...。イワシ・サバの大群(想像できないくらいの数)に囲まれていた...。

漁師さん方は稀代のストーリーテラー(語り部)であるので、いささか誇張表現もあろうかと思い
ますが、それを差っ引いても潮目の様子、臨場感を持って伝わって参ります。潮目の操船は非常に
難しく、時に大きく流されてしまうこともあるようで。豊かさは危険と隣り合わせという事でしょう。

歴史の転換点も潮目と呼ばれたりします。幕末から明治へ...など、国の制度、人の生活様式が大きく
変わることを指しております。その際、AからBへ突如として変わったのではなく、そこに潮目があり、
当時の人々も試行錯誤したんだろうな~と。ペリー来航から大政奉還まで20年近く...であります。

さて海の現象は自然の営みであり、人智の及ぶところではありませんが、潮目と言う言葉を人間社会
に当てはめると、自然現象ではないので人間の知恵で乗り切りなさい...。そう聞こえます。漁師さん
曰く、海の潮目が見えるのは沖に出て、そこを探すからだ...。沖に出よ(行動せよ)名言です。.