銚子・角巳之・三代目

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六然訓(りくぜんくん)②

2020年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

1)自処超然(じしょちょうぜん)、2)処人藹然(しょじんあいぜん)、3)有事斬然(ゆうじざんぜん)
4)無事澄然(ぶじちょうぜん)、5)得意澹然(とくいたんぜん)、6)失意泰然(しついたいぜん)...。
この6つで、六然訓(りくぜんくん)というのだそうです。

勝海舟が好んで使っていたということですが、原典は中国。陽明学派によって広められていったと書いて
ありました。陽明学...、幕末の志士達の行動指針、知行合一(ちぎょうごういつ)・知ることは行うことだ。
行動せよ...。時代の転換期に必ずと言って良いほど出てくる言葉...。

この6つ、自処と処人(自分と他人)、有事と無事、得意と失意...。それぞれ対になった反対の状況において
いかに心を保つべきかについて書かれております。その境地、私など決して到達することは出来ないであろう
と思っておりますが、繰り返し読みながら不思議と、そんな境地に少しでも近づきたいな...と。

1)自処超然:自分の事、執着を捨てて謙虚に。2)処人藹然:他人にはおもいやりを持って...。
藹という字は非常に難しいですが、和気藹々(わきあいあい)の藹...であります。何となく雰囲気が伝わって
参ります。草木が茂り、穏やかな様を表しているのだそうです。