かなり混むだろうと予想して、
1週間ほど様子見をしてみたのだが、
周囲の人たちがもう結構観に行っていると知り、
大丈夫かなと、昨日の朝イチの上映に行ってみた。
混んではいたが、座れないほどじゃない。
騒いでいるのは花巻近辺の人たちだけなのだろうか。
かなり事実と違う内容。
そして賢治さんの人生も結構端折ってある。
明治の父は(内心はどうあれ)
あんなに自分の気持ちを露わにはしないだろう。
それでも、原作者や脚本家、監督が伝えようとしたことは
ちゃーんと伝わってくるから不思議だ。
これは賢治さんを描く映画じゃなく、
政次郎さんと賢治さん、政次郎さんとトシさん、
そして喜助さんと政次郎さんなど、親と子の物語。
菅田将暉さんと森七菜さんには拍手。
本当に賢治さんとトシさんに見えてきたし、
確かにこういう人たちだったんだろうなぁと感じた。
役所広司さんは、前述したように
明治男にしては内面を露わにし過ぎているが、
この作品で言わんとすることを伝えるにはこれが正解か。
ただ、賢治さんの最期のシーンは泣けて泣けて・・・。
ラストシーンも、余韻が良かったな。
総じてオススメできる作品。
ところで、政次郎さんのことを調べてみて驚いた。
ワタシの父方の祖父と同じ明治7年生まれ。
昭和20年8月10日の空襲まではすぐ近所に住んでいて
ウチの祖母とイチさんも茶飲み友達だった由。
家族ぐるみの付き合いだったそうだが、歳まで一緒とは。
タイムマシンがあるなら
祖父と政次郎さんの会話を聞いてみたい。