風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

無くてはならない味

2020-07-28 | 食べ物・お店

照井菓子店(通称  照井だんご屋)のおちゃ餅と経木まんじゅう。
「おちゃもち」と言ってもお茶とは関係ないようだ。
どうやら元々は「うちわ餅」という、相撲の軍配のような形で
それが鈍って「おちゃもち」と呼ばれるようになったとどこかで聞いた。
餅と名乗るが実はダンゴで、醤油が染み込みくるみがまぶしてある。
経木まんじゅうもまんじゅうでは無くダンゴ。
薄い団子の皮の中にトロトロの黒蜜が仕込んであり
食べるときに注意しないと大惨事になる(^^;
行儀良く手で経木から剥がして食べようとするのは間違い。
経木にくっついたまま、1個をひと口でかぶりつくべし。

どちらも昔から花巻にあるスイーツで、
同じく大きなダンゴである「きりせんしょ」とともに
私が子どもの頃は定番のおやつだった。
特にこの照井だんご屋のものは来客時にも手土産にも使え
懐かしい味が好評だ。
しかし店主ご夫妻ともにご高齢となり、
果たしていつまでこの味が残るのか心配になる。
ここだけじゃない。
たい焼きやかき氷で有名な吉田商店(通称 しんちゃんたい焼き)も
薪のかまどで作る超あっさり中華そばの竹駒も、
あたりまえにまちの風景に溶け込んでいる定番老舗が
店主の高齢化によって存続が危ぶまれる。
残していく方法はないものだろうか。

ところでおちゃもち。
昔と比べて2/3ぐらいにずいぶん小さくなったなー。
耳たぶのような柔らかいダンゴが特徴だったのだが、
小さくなって耳たぶが無くなった気がする。
値上げしてもいいからかつてのタプタプ食感を味わいたい。
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