風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

川の流れのように

2023-04-10 | 音楽
今年1月に高橋幸宏さんと鮎川誠さんが亡くなり
3月に坂本龍一さんが亡くなった。
昨年は4月に小坂忠さんが亡くなっているし、
大瀧詠一さんは亡くなってからちょうど今年で10年。

1973年、私は中学生となり
流行歌や歌謡曲とは違うポップスを聴くようになった。
周囲では吉田拓郎さんや井上陽水さん、かぐや姫などを真似て
ギターを弾く同級生たちも現れ始め、
私も例に漏れずギターを買ってもらってつまびき始めた。
内相的な内容の歌詞を歌う、上記の方々の歌は
自意識が芽生えつつあった私には気恥ずかしくもあって
少しだけ時代を遡った岡林信康さんのレコードを買い
社会的な彼の歌を、ギターを弾きながら歌ったものだった。

岡林さんのライナーノーツには、バックバンドとして
「はっぴいえんど」というバンド名がクレジットされていた。
今度はそのバンドのタイトな音が気になってくる。
1973〜1974年ごろはもうはっぴいえんどは解散していたが
さっそくレコードを買ってきて・・・ハマった。
大瀧さんのソロも良かった。
解散後の彼らの活動を追いかけてみると
ティンパンアレーというバンドが
「キャラメルママ」というアルバムをちょうど出したばかり。
もちろんさっそく買ってきた。
どうやらティンパンアレーというバンドのアルバムというよりも
細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さん、松任谷正隆さんが
それぞれひとりひとりがプロデューサーとなっている。
そのアルバムで知った人たちは
高中正義さん、後藤次利さん、南佳孝さん、山下達郎さん、
大貫妙子さん、佐藤博さん、吉田美奈子さん、斉藤ノブさん、
伊藤銀次さん、矢野顕子さん、そして坂本龍一さん。
それらの人たちを追いかけるうちに
鈴木慶一さんや高橋幸宏さん、久保田真琴さん、
あがた森魚さんなどを知り、これらの人たちを総称した
「ニューミュージック」を聴きまくった。

当時のニューミュージックを牽引した若手ミュージシャンたち。
その人たちが、ひとりまたひとりと旅立っていく。
気づけば、自分自身も
彼らを夢中になって追いかけた若造ではなくなっている。
時代は少しずつ、でも着実に流れている。
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