風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

本選びの愉しみ

2013-07-23 | 読書


普段は主に文庫を書店で探し
気に入ったものを2~3冊購入する。
当然その時の気分によって読みたいものが違うのだが、
ワタシの場合は基本的に作家読みとなる。
出版社別に置いてある棚を巡りながら
池永陽さん、石田衣良さん、井上荒野さん、大崎善生さん、
小川糸さん、桐野夏生さん、玄侑宗久さん、小池真理子さん、
重松清さん、白石一文さん、南木佳士さん、蓮見圭一さん、
帚木蓬生さん、原田マハさん、坂東眞砂子さん、姫野カオルコさん、
藤田宣永さん、村上春樹さん、村山由佳さん、盛田隆二さん、
吉田修一さんなど、
気に入った作家の方々の作品はひと通り目を通す。
寡作の松浦理英子さんや中山可穂さん、天童荒太さんなどは
新しい文庫が出ていないか必ずチェックする。
たまに、タイトルで選び、新たな作家を発掘もする。
当たり外れはあれど(あくまでワタシの好みのモノサシで)、
それまで知らなかった作家を知るのもまた楽しい。

時間があれば更に趣味のコーナーでお茶関係の本を物色。
頻度が高いのでいつも同じような本の背を目にすることになるが、
たまに見たことの無い本に出会うと嬉しい。
嬉しいが、買うかどうか棚の前でひとしきり逡巡することとなる。
まぁその逡巡そのものが楽しいのだけれど(笑)

さて文庫本に戻る。
それだけ各社の文庫本を見てきて感じること。
出版社それぞれの方向性というか、イデオロギーというか、
会社の思想に合った本を各社出している気がする。
もちろんビジネスなので売れる本は何でも・・・だろうが、
作家の選び方、作品の品揃えなどは
何となくそれぞれの会社毎の特徴があるのだ。
面白いねぇ。
通常の民間企業にはあまり無いことだねぇ。

・・・ってことで、
ワタシが買っている本を並べてみると
どの会社が自分の思想なり、考え方に近いかがよくわかる。
そういう会社の棚をいつも真っ先に見ることになる。
一番多いのは集英社文庫。
作家毎違うカラーリングの装丁もまたお気に入りだ。
今出ている本はだいたいわかるほど、集英社文庫の棚は熟知している。
次いで講談社文庫。
こちらもまた作家毎に装丁のカラーが違う。
また、他社では出していない作家が多いのも特徴。
ある意味意欲的に発掘しているのだろうか。
次いで幻冬舎文庫、ポプラ文庫、河出、朝日、徳間、双葉などなど
あまり種類を出していない棚を見ることにしている。
角川はその後。次いで新潮、文春と続く。
特に最後の2社は割と意図的に作家や作品を選んでいる気がする。
それらの会社の姿勢や思想は、
それぞれ出している週刊誌の見出しを
電車の中吊り広告で見ればだいたいわかるけどね。
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