昨日の朝日新聞「折々のことば」より。
ドイツの文化メディア担当相のことばだそうだ。
「文化は時代が好調な時にだけ許される贅沢品ではない。
それを欠く生活がいかに味気ないかを
私たちは今、目のあたりにしている」
この苦境の時代に芸術を大切に思い、その補償を考える。
これこそが本当の為政者のスタンスだ。
国とは単なる人の集まり。
そこに国境の線引きをしているのは法的勝手に過ぎない。
国を国たらしめるのは何か。
「民族」ではなく、文化や価値観だ。
文化を大切にしない国は、国としての存在意義を失う。
今この大変な時に第一に考えなければならないのは
国を形作っている「人」であり、「文化」だろう。
決して和牛生産者や漁業関係者、観光業関係者ばかりではない。
「緊急経済対応」と言いながら
どうも政策や方針が右往左往していると感じる。
為政者が自らの支持者への対応ばかり考えるのは
単に税金で票を買っているにすぎない。