風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

身近な災害

2008-06-16 | 風屋日記
震源地の所在地は奥州市になってたけど
地図上でよく見たらほとんど一関市だった。
一関市厳美町の祭畤(まつるべ)地区。
岩に囲まれた渓流の景勝地である厳美渓があり、
また冬になると積雪量がニュースになるほど
山々に囲まれた地域だ。
栗駒山(岩手では須川岳と呼ぶ)への登山道が通っている。
昨年10月、母ちゃんが職場の人と登ってきた時は、
とてもきれいな紅葉の山だったが
一昨日からのニュースに映る風景は元の面影もなく
痛々しい傷跡をそこここに残していた。

今回流されたような温泉宿は県内にたくさんある。
花巻がもし震源地だったら
豊沢ダムの上流がもし崩れて土石流になったら、
北上川の支流である豊沢川沿いの
新鉛、鉛、山の神、大沢、松倉など花巻南温泉郷の各温泉は
間違いなく飲み込まれてしまうだろう。
いや、温泉宿だけでなく、豊沢川べりの我が家だって。
昨年9月の大雨の時も増水で危なかったほどだから。

地震そのものは、どんなに大きく激しくても
周囲に直接的な被害がなければ
その瞬間が終わったあと「恐かったね」で済んでしまう。
しかし、例えば阪神・淡路大震災と同規模以上だったとか、
揺れの最大加速度が国内観測史上最大だったとか、
そして山々が姿形を変えた映像なども目の当たりにすると
改めて自然災害の恐ろしさが身に沁みる。
確かに砂利道を猛スピードで走るトラックの荷台に乗ってるような
強烈な縦揺れだったもんなぁ・・・。

私だけかも知れないけれど
身近な場所の災害を経験して初めて備えを痛感する。
ましてここ1週間のマグニチュード5以上の余震の確率90%とか
今後宮城県沖で間違いなく大地震が起きると言われると
トラウマになるほどの身の危険を感じるのだ。
(そうでなくとも余震が恐くて風呂に入るのも勇気がいる)
明日から・・・と言わず今日からだよね。

ところで地震の際には外に飛び出すなと言われるけど
揺れている最中は揺れがどこまで強くなるかが一番不安。
家が潰れたり、土砂崩れに埋もれたりという危険を回避するため
戸を開けて避難ルートを確保しつつ表の状況を窺うってのも
ひとつの方法だと思うけどなぁ。
第一家の中にある机やテーブルの下には
ワタシのこのでかいカラダは入らねーし(^^;


(追伸)
テレビでは今回の地震について
「緊急地震速報が初めて機能した」と言ってるけど
それは揺れの伝わりに時間がかかる地域の話だと思う。
私の場合はNHKニュースを見ている最中だったけど
少なくとも揺れる前に緊急地震速報は出ず
いきなりドドドドド・・・と揺れが来た感じだった。
震源に近いから当然なんだろうけれど
最も危険であり早く緊急事態を知らせなければならない
震源近くの震度が強いところに間に合わないんじゃ仕方ない。
しょうがないよねぇ。
初期微動と強い揺れが同時に来るって感じだもんねぇ。
更に精度が高く、早い情報伝達方法の確立をお願いしたいなぁ。
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4 コメント

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>振られ飛車さん (風屋)
2008-06-18 08:17:42
>できたばかりの新幹線
・・・ってことは大宮からの乗車ですね?
そして新花巻はまだなかった頃の話ですね。
確か昭和58年の開業だったと思うので
その頃修学旅行ということは
私より6学年ほど下でしようか。
あの頃は花巻への修学旅行も結構ありましたね。
鉛温泉スキー場でのスキーとか、賢治記念館とか。

岸さんは昨年廃業となった「くりでん」に
結構深く関わられていたらしいですね。
ご冥福を祈りたいと思います。
返信する
鉛温泉! (振られ飛車)
2008-06-17 22:09:56
高校の修学旅行で泊まったところです。できたばかりの新幹線を北上で降りて、バスで向かったことを覚えています。

鉄道系のBBSは岸さんの訃報ばかりです。関東の知り合いは、大宮で会われていたようです。
返信する
>imuimuさん (風屋)
2008-06-17 08:20:01
確かにそれもひとつの手ですね。
でも屋根が落ちてきたらどうしようもないわけで、
おまけに土石流があるとますますどうしようもない。
地震は逃げようがない災害ですね。

昨夜も震度3ぐらいの余震が何度かあり
そのたびに目が醒めて・・・眠い(^^;
返信する
避難場所. (imuimu)
2008-06-16 14:15:30
家の中で上から物が落ちて来ない安全な場所を
見つけておくといいと聞いた事が有ります.

お風呂に入るにも、いつでも避難出来る様に
洗う順番を考えなくてはね.(^^;)

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