風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

気になる日本語

2017-11-22 | 文化
よく「日本語が乱れてきている」と言われる。
かつては2ちゃんねる語や、
今で言えばLINEから生まれるJK語など
ネットから生まれた新しい言葉が代表だろう。
しかし、嘆くことはない。
日本語は古来どんどん変化してきている言葉。
明治の文明開化のあとだけみても
明治〜大正〜戦前〜戦後と言葉は大きく変わっている。
実際ワタシが中高生だった1070年代と現代とででも
思い返してみるとかなりの変化だ。
「歌は世につれ」じゃないが「言葉は世につれ」。
生き物なんだと思うよ。

ただ、流行り言葉や流行りの表現とはちょっと違う
(個人的には)とても耳に障る言葉があることも確かだ。
それらは大抵「いつの間にか」使われ始める。
流行るのとはちょっと違う出現の仕方だ。
流行り言葉は背景がわかるけれど
いつの間にか使われる表現は背景がわからないぶんだけ
なんとなく耳に障って聞こえるのだ。

そのひとつが「そう」。
単独使用の同意ではなく、「○○だそう」で切れる文章だ。
「だそうだ」「だそうです」「とのことだ」でもない。
強調する時の体言止めのような使い方だが
実際には体言止めではない。
最近はテレビのアナウンサーも使うことがあり
そのたびに気になっている。
「△△さんは◎◎だそう」と言われるとすごく耳に残る。
いつから普通に使われ始めたんだろう。

もうひとつは「嫁」という言い方。
夫が妻のことを「うちの嫁」というやつだ。
どうやら関西圏の言い方らしいのだが
はじめは芸人さんたちが使っているのを聞いて気になっていた。
そのうちあちこちで使われるようになっている。
同じように妻が夫のことを「主人」というのも気になる。
戦前の家長制度のころならまだしも
いまだにそういう言い方が残っているとは・・・
と思っていたら、いつの間にかどんどん広がっている気すらする。

それならどういう言い方にすべきか。
一番現代にマッチするのはパートナーだろうが
男的にはちょっとかっこつけすぎ的な響きがあって使いにくい。
「夫」「妻」というは口にするにはちと固すぎるし。
時々自分の妻のことを第三者に「うちの奥さん」と言う男がいて
その響きに少々照れを感じ、好感が持てたりもするが(笑)
(当地で言う「家の嬶=えのかが」も照れが感じられてかわいい 笑)
それは「うちの母ちゃん」という言い方も同じかな(^^;
難しいけど(笑)でもやっぱり「嫁」は聞いてて抵抗があるなぁ。
コメント
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