風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「心に龍をちりばめて」

2011-12-11 | 読書
これも一気読み。
展開が大きく、広く、
時間も過去と現在を自在に行き来する。
ある程度先が予想できるストーリーだが
それでも集中して面白く読めるのは
内的世界を覗き込むようなこの作者の作品には珍しく
動きの多いストーリーで読ませるからだろう。

とはいえ、
解説で言われるエンターテイメントではないと思う。
帯に書いてある「恋愛小説」でもない。
テーマは親子、そして生と死。
命をどうつないでいくのかということも考えさせられる。
読後、解説の内容にこれほど違和感を感じたのは初めて。
女性と男性とでは
これほど読み方に違いがあるということか?

「心に龍をちりばめて」白石一文 著 新潮文庫
コメント
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