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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

赤い鳥

2011-12-07 | 音楽
今でこそBluesが好きだとか(中でも日本語の関西Blues)、
SOULやBOSA NOVAがいいとか、
CrusadersやSTUFF、Grover Washington Jrなどの
Jazz Fusionをよく聴いたとか
憂歌団やBEGINの曲をバンドで演ったとか
はっぴいえんどやユーミンはかっこいいよねとか、
伊勢正三の曲は懐かしいとか・・・言ってるけど、
実は原点は赤い鳥だったりする。

「竹田の子守唄」が被差別に伝わる子守唄だったため
イデオロギーについて語られたり、
「翼をください」が合唱曲として知られたために
教育現場からもおおいに持ち上げられたりすることもあるが、
基本的にはよりネイティブまたはシンプルな音楽を
5人の美しいコーラスで聴かせるグループ。
それぞれの方向性の違いにより、解散後は
後藤悦治郎さんご夫妻は紙風船としてネイティブなフォークを目指し、
山本潤子さんをはじめとする他の3人は
よりポップなコーラスグループとしてHi-Fi-Setを結成したが、
それらを見ていても赤い鳥時代に目指していたものがよくわかる。

コーラスは楽しい。
かつてそんなバンドもやっていたからよくわかるけど
楽器の演奏に乗ってひとりがボーカルを取る楽しさとは
また違った面白さ、楽しさがある。
合奏もそうだが、仲間の結びつきをとても感じる。
2人のコーラスもいいが、できれば3~5人。
それによって何重にも厚いメロディーが出来上がる。

赤い鳥の曲で言えば
「わすれていた朝」「紙風船」「風は旅人」「赤い花白い花」が
今も耳に残っているが、
(どの曲が後藤さんたちで、どれが山本さんたちかよくわかる)
何といっても好きなのは「まつり」。
もの悲しく美しいメロディーとコーラス。
当時の高度経済成長にも疑問を呈しているような歌詞。
歌ってみたいな。

   「まつり」

 夕日は遠くに 落ちて行ったよ
 小鳥はねぐらに 帰って行ったよ
 うかれた街に 踊っているのは
 お面をかぶった 役者だけだよ

 まつりはもうすぐ 終わってしまうよ
 サーカス小屋の 灯りも消えたよ
      (詞・曲 後藤悦治郎)
コメント
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