おや、何読んでんだい?
「輪違屋糸里」? 浅田先生の新撰組第2弾かい。
どうも近頃ぁ、新撰組が流行りだねぇ。
浅田先生の「壬生義士伝」は本も売れ、映画も大ヒットってんじゃねぇか。
三谷先生の大河ドラマ「新撰組!!」も何かと話題だしなぁ。
よくもまぁ、いろいろと想像力が働くもんだ。感心すらぁ。
新見さんが切腹する場面なんざ、お2人とも全く違うシチュエーションなんだが、
それがそれぞれ本当にあったことみてぇに思えてくる。
大したもんだね。
それにしても、今なんで新撰組なんだ?
ここんとこ商人ばっかが巷間に溢れ、みんな金儲けの事ばかし考えてやがる。
昔ぁ士農工商というヒエラルキーがあったもんだが、今は全く逆じゃねぇか。
商売が1番で、公務員(昔で言やぁおさむれぇだ)も商人と結託してやがる。
議員の先生方(昔の老中だな)も票と金を集めることに汲々として、
天下国家を論じるなぁ二の次だ。
為替やら株やらってのも商人(あきんど)がやるもんと相場が決まってたんだが、
今じゃ職人も百姓も、公務員さえ「資金運用」とか何とか言って懸命だ。
おいらなんざ、もっと他に真剣にやることあんだろ・・・って思っちまうけどな。
大体「商い」を「経済」なんて七面倒臭せぇ言い方にしたなぁどこのどいつだ?
職人や百姓は一生懸命いいものを作る、それを売るのが「商い」ってもんじゃねぇのかい?
大したことねぇ物を、方便並べて売るなんざ商売じゃねぇや。
みんなそのことに気がついてきてるんじゃねぇのかな?
「金儲け」が一番大事なことじゃねぇって事をな。
なんつうのかな、信念つうか、心持ちっつうか、今の言葉で言うと哲学だな。
新撰組が流行るのも、どうやらその辺に答えがありそうだぜ。
考えてみりゃ、新撰組はバカの集団だったと思うよ。
てめぇで進んで滅びる道を選んだんだからな。
おまけに狭いテリトリーの中でどんどん信念が内に隠っちまった。
その挙げ句が組内抗争やら粛清だ。
例えは悪りぃが、リンチ事件当時の連合赤軍やサリン事件のオウムみてぇなもんだ。
そうか、だからインテリ達もオウムに走ったって訳だ。
なんだかわかるような気もするぜ。
倫理や哲学のねぇ時代、生きてくモノサシが欲しくなるんだろうな。
バカみてぇに信念追っかけた新撰組も憧れの対象って訳だ。
たいへんな時代だねぇ。
俺達ぁ刀振り回しっぱなしで死んだが、
それはそれで、あの時代もよかったような気がするぜ。
なぁ、沖田。
「輪違屋糸里」? 浅田先生の新撰組第2弾かい。
どうも近頃ぁ、新撰組が流行りだねぇ。
浅田先生の「壬生義士伝」は本も売れ、映画も大ヒットってんじゃねぇか。
三谷先生の大河ドラマ「新撰組!!」も何かと話題だしなぁ。
よくもまぁ、いろいろと想像力が働くもんだ。感心すらぁ。
新見さんが切腹する場面なんざ、お2人とも全く違うシチュエーションなんだが、
それがそれぞれ本当にあったことみてぇに思えてくる。
大したもんだね。
それにしても、今なんで新撰組なんだ?
ここんとこ商人ばっかが巷間に溢れ、みんな金儲けの事ばかし考えてやがる。
昔ぁ士農工商というヒエラルキーがあったもんだが、今は全く逆じゃねぇか。
商売が1番で、公務員(昔で言やぁおさむれぇだ)も商人と結託してやがる。
議員の先生方(昔の老中だな)も票と金を集めることに汲々として、
天下国家を論じるなぁ二の次だ。
為替やら株やらってのも商人(あきんど)がやるもんと相場が決まってたんだが、
今じゃ職人も百姓も、公務員さえ「資金運用」とか何とか言って懸命だ。
おいらなんざ、もっと他に真剣にやることあんだろ・・・って思っちまうけどな。
大体「商い」を「経済」なんて七面倒臭せぇ言い方にしたなぁどこのどいつだ?
職人や百姓は一生懸命いいものを作る、それを売るのが「商い」ってもんじゃねぇのかい?
大したことねぇ物を、方便並べて売るなんざ商売じゃねぇや。
みんなそのことに気がついてきてるんじゃねぇのかな?
「金儲け」が一番大事なことじゃねぇって事をな。
なんつうのかな、信念つうか、心持ちっつうか、今の言葉で言うと哲学だな。
新撰組が流行るのも、どうやらその辺に答えがありそうだぜ。
考えてみりゃ、新撰組はバカの集団だったと思うよ。
てめぇで進んで滅びる道を選んだんだからな。
おまけに狭いテリトリーの中でどんどん信念が内に隠っちまった。
その挙げ句が組内抗争やら粛清だ。
例えは悪りぃが、リンチ事件当時の連合赤軍やサリン事件のオウムみてぇなもんだ。
そうか、だからインテリ達もオウムに走ったって訳だ。
なんだかわかるような気もするぜ。
倫理や哲学のねぇ時代、生きてくモノサシが欲しくなるんだろうな。
バカみてぇに信念追っかけた新撰組も憧れの対象って訳だ。
たいへんな時代だねぇ。
俺達ぁ刀振り回しっぱなしで死んだが、
それはそれで、あの時代もよかったような気がするぜ。
なぁ、沖田。