風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

想像

2004-08-25 | 風屋日記
時々、過去の色んな時代に生きていたら
自分はどう行動したのだろうかと想像してみることがある。

幕末に生きていたらどうだったのだろう。
たぶん新しい時代が読めず、
旧態依然としたシステムの中で、
それでもぬくぬくと暮らしていたに違いない。

戦時中、それも10代だったらどうだったろう。
現代でこそ一応リベラルっぽいことを言っている私だが、
社会のベクトルに棹さすことができず、ってゆーか大した考えもなく、
積極的に時代に乗っていたのではないだろうか。
お調子者の私は「カコイイ!!」というだけで、
(士官学校や兵学校に入る頭も持たないので)海軍あたりに志願し、
入営した途端に心から後悔するという、えらく間の抜けたことをしていそうだ。

1960年頃なら間違いなくデモに加わっている。
だってみんな参加してるし、
第一、反安保を声高に唱えることがカコイイ時代だから。


・・・だんだん書いていて情けなくなってくる。
要は時代に思いっきり流され、周囲に迎合し、
その時々の価値観の中でカコイイものに憧れるお調子者だということだ。
でも一般大衆って基本的にそんなものなんじゃない?
コワイのは社会の価値観を形成するプロパガンダだと思う。
特に現代はマスメディアが大きくその役目を担っている。
ひとつひとつの情報を鵜呑みにすることなく疑ってかかり、
自分の考えを持つということが、現代を生きる我々にはとても重要なことだと思ったりする。

今私は2人の10代の息子を持つ中年オヤジだ。
今この環境のまま戦時中だったらどうか。
想像するのは簡単だ。
イラクに派遣された自衛隊の家族の心情を想像すればいい。
いや、近々実体験するような時代がやってくるのかも知れない。
少しずつ、少しずつ、底なし沼に引きずり込まれるように、
時代の動きがそういう方向に向いていると感じている。
コメント (1)
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