ただいま(2022年)の私は 満八十歳。世界で最も長寿の日本人の平均寿命(84歳/2020年)は、男82歳女88歳。年々延びている人々の寿命だが、私の父は 私が小学校六年生の時(1955/昭和30年) 父43歳で逝去した。父は 職業軍人(海軍)で、戦争以外の社会や時間を知らずに命を絶った。
最近 知った偉人だが、”もう一つの時間”(「旅をする木」文芸春秋)の探検写真家・星野道夫氏も、私の父と同じ43歳で亡くなられたと知った。北極圏はアラスカ辺りに”もう一つの時間”探しの途中、ロシアはカムチャッカ半島南部の野営テントで ヒグマに襲われて死亡した(43歳)という。
同じ時間(長さ)の命を生きながら、片や”もう一つの時間”も知らず一生を終え(父)、片や”もう一つの時間”を探しあて 見つけて一生を終えた(星野道夫氏)。どちらが”幸せ”だったかを 80歳を過ぎた私は知らない。身近なことも含め、識らないことばかりの世の中だと思う。
身近なことといえば この十二月、私は『四季を彩る花々のエッセイー令和の三十六話』(湘南社)という四六判100頁足らずのエッセイ本を上梓した。ムラサキシキブ(紫式部)とコムラサキ(小紫)やムクゲ(木槿)とフヨウ(芙蓉)やヤブツバキ(藪椿)とカンツバキ(寒椿)などの"違い"も よく知らずの コロナ禍夏の書き下しでした。
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