吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

映画「パラサイトー半地下の家族」観賞(2020.1.14)日記

2020年01月15日 | Weblog
「パラサイトー半地下の家族」なる韓国(ポン・ジュノ監督)発の映画をみた(2020.1.14.イオンシネマ)。韓国文化や韓国社会を凝縮したような格差社会を風刺披露しているような映画。日本で社会問題視されたり、話題になる”パラサイト(シングル)”とは少々異なる。


ふだん「パラサイト」(Parasite)というと、共生の一種の寄生のこと。寄生虫や寄生植物など寄生生物をさすが、身近ではパラサイト・シングルをさすことことが多い。”学卒後もなお親と同居し、生活資金や生活条件などを親に依存している未婚者”だ。ふだんは、少し意味を広げて言う。親のフトコロや年金などを頼ったり頂いたりして、仕事や就職もせず自立せず引きこもり生活などをしている子供若者や成人をも指している(8050問題)。


パラサイトー半地下の家族は、意図は格差社会を描くことに傾注したのであろうが、半地下に居住する家族全員失業中の貧民家族を描いている。高台の高級邸宅に住むIT企業の社長家族の暮らしと半地下に暮らす貧民家族を対象的に描くことで、格差の実態を映画化したのだろう。ゆとりと優しさのあるヒトのいい富裕家とウソや詐欺を汗してアップ暮らしを工夫し、生きる貧民家族をコミカルに描く。


極端を比較することの意図はわかるが、貧民家族の苦労を詐欺や誤魔化しをコミカルに描いているところが印象に残る。ドタバタ喜劇的ではあるが、現代社会の病みや闇が笑いで描かれたのがよかった。韓国の実情を描いているようで、わが国やアメリカなども含めた資本主義社会の問題を提示している。是枝監督とは少し異なった描き方かもしれない。

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