吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

2022年3月18-19-20日の「小豆島」への小旅行の記-(後記)

2022年03月26日 | Weblog

香川県は 丸亀市と高松市や坂出市に、ときどき交誼している企業や友人・知人がいるが、この度の旅は”小豆島”に限った。イサム・ノグチ庭園美術館や東山魁夷せとうち美術館や沙弥島(万葉の島)などは、割愛した。またの機会にしたい。

瀬戸内海には、約700余の島がある。広島県(142)、岡山県(87)、兵庫県(57)側に所属する島が約290ほどあるが、愛媛県(133)、香川県(112)、徳島県(24)など四国の瀬戸内側にも 約270ほどある。瀬戸大橋から入る坂出市、高松市、丸亀市あたりに面した島でさえ、約100もある。

小豆島は、高松市北東沖約20kmに位置する香川県最大の島で、瀬戸内海最大の島・淡路島に次いで 2番目(面積)の島。人口約2万5,000人の島で、高松市にも坂出市や丸亀市などにも所属しない”小豆郡"に属し、小豆島町と土庄町の2町からなる。島の地勢や火山岩類や岩相などの特性は、ここまでの”旅の記”(1)(2)(3)(4)(5)に 記したとおりである。

瀬戸内2番目の島とはいえ 周囲海岸線長130kmの小島だが、”讃岐三白”(小麦、塩、砂糖)に恵まれ、醤油・ごま油・そうめん・佃煮およびオリーブなどの生産が盛んで、”食の宝島”(ブラタモリ)などとも紹介される。しかし、自分にとっての島の印象は、石の島。火山岩やサヌキトイド成層がもたらす玄武岩や角礫岩や花崗岩がもたらす”美しい”石の島だ。

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「まん防重点措置」解除直前の「小豆島」への小旅行の記-(5)

2022年03月26日 | Weblog

小豆島は 火山岩類(瀬戸内火山岩類)で出来ている。瀬戸内火山帯に属し、岩相の変化に富む火山地質で構成されている。複雑な形成成層構造は知らないが、学者はまとめて「サヌキトイド」岩類という。

大きく 下位成層の内海累層と上位の寒霞渓累層に分けられる。内海累層の火砕岩、溶岩流、貫入岩など水中火山活動の産状を示し、寒霞渓累層は 文字通りのサヌキトイド成層がみられ、玄武岩や角礫岩など水中火道角礫岩類が産状されている。

2022年3月19日(土)、サヌキトイド岩石採掘事例が学習できるというので、内海累層・土庄層群の傾斜面採掘現場に行く。岩石剥土の"発破”(せん孔)をするというので、見学させていただいた(3月19日12時発破)。少し前は 階段(ベンチカット)採掘だったようだが、今は典型的な傾斜面(発破/起重機)採掘が多い。

約60トンの積載運搬ができるという大型ダンプカーが何台かで、採掘破砕丁石された石をすぐ横の港の積載運搬船に運ぶ。削岩破砕された比較的大粒の石を ショベルやブルドーザで大型ダンプに運ぶ。150メートルほど上の岩棚盤に、掘削重機やブルドーザが小さく見える。破砕屑や細粒砂石の小山が岩崖山の麓にできる。小山に松などの幼木が植栽されている。

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