吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

青い花々と藍色の閑話

2019年05月01日 | Weblog
童謡「チューリップ」で唄われているようにチューリップや春夏の花々の色の代表は、赤・白・黄色。赤と白を合わせればピンクに、赤と黄色を合わせればオレンジなどにもなる。黒、緑、青や紫などは、あまり聞かないが、奈良平安の昔の人々は、紫や藍色の花々を好んだようだ。現代の日本人も、青や藍色の花を探求している人は多い。




なかでも、藍の絞りやジーンズなどは、多くの人々に馴染まれている。自然色ということなのだろうか。化学染料などでの染色ではなく、自然の草木汁で染める代表としての藍染めが好まれる。青でも空色でも、紫でもない、(ブルー)ジーンズやジャパン・ブルーなどと好まれている藍(色)は、「青は藍より出て、藍より青し」と言われる。ことわざ「出藍の誉」だ。


赤、ピンク、オレンジ、黄色やこれらの混合色など多彩な薔薇でさえ、青や黒の色のバラが探究されている。ユリやカーネーションなども同じ。求められて止まない”青や藍色”の花だが、藍染めの藍は、その色だけで求められているわけでもない。藍色の布は、肌につけた感触が何ともいえずウケているのだという。その匂いが”蛇などに嫌われている”という藍だが、肌荒れや皮膚病に効き、防虫殺菌効果もあるらしい。


青い花といえば、いまネモフィラが真っ盛りだが、ヤマアジサイやエゾムラサキやアヤメなどが”いい青”を演出している。ブルーローズ(アプローズ)やムーンダスト(カーネーション)などもいいが、農道脇のオオイヌノフグリやムスカリや勿忘草などにも目が行く。青や藍色や薄い青紫などの春夏花も多い。気持ちが落ち着く。やすらぐ。 (令和元年5月1日の朝)
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