吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ヤブツバキ(藪椿)閑話

2018年10月20日 | Weblog
わたしの師友谷内田孝画伯は、よくヤブツバキ(藪椿)を画く。多くは、宮崎県延岡市は城山あたりのヤブツバキだ。聞くところによると、城山のヤブツバキは36種ほどになるという。千葉や松江など各地から報告される薮椿も、だいたい20~30種ぐらいだから、そうなのだろうと思う。しかるに、広島の観音寺の薮椿は700種あるとか、何が基準でどのように種別するのか知らないが、たくさんの椿があるらしいと合点した。


藪椿や山椿は、外国のカメリアなどとは不思議に違う。ツバキ科ツバキ属の椿は、椿や薮椿以外寒椿や雪椿あるいは侘助などいろいろあるが、これらはこの国独特のものなのだろうか。チャノキやサザンカ(山茶花)とは、種属を異にするようだが。よくサザンカの花は、花弁がバラバラ散るが、ヤマツバキの花は、ポトッと花首から落ちるといわれるが、違いは花のカタチや葉の特徴などでもっと多くの違いがある。



ちなみに、東御苑などにみる夏椿はツバキ属ではない。ナツツバキ属だ。ヤブツバキ(ツバキ)は、トータル700種なのか36種や50種ぐらいなのか知らないが、おおまかには花の色や形で区分してみると、やはりアカ(赤や紅)が3分の1ぐらいと多い。つぎは意外にもシロ(白)で3分の1から4分の1ぐらいになる。この白には、侘助のようなものも入る。ピンクや薄い赤系およびアカシロまだら(斑)のものも多い。


山茶花や侘助や夏椿の多くは一重咲きだが、庭の椿や薮椿にはカップ咲きや八重咲きのものも多くみられる。ヤマツバキやヤブツバキの師友の画にちなみ、閑話した。

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