吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ひな祭り閑話

2016年02月28日 | Weblog
少々トクしたように思う閏年の2月29日を過ぎると、3月3日の雛祭り。桃の節句といわれる女性の節句祭。女性の活躍が叫ばれる時代にあって、女の子の雛祭りと言うのが後ろめたいが、5月5日の端午の節句を男の子の菖蒲祭りと言うので、寛容に受け止めてほしい。

それにしても奇数の月日を節目にしたがる我々民族だが、1月1日がわりの1月7日の人日(七草粥)、3月3日上巳は桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句と9月9日の重陽の節句と二十四節気のうちの五節句は、すべて奇数月日だ。3人の子供も独立しこの家を離れた老夫婦の我が家、桃の節句の段飾りはない。小さな内裏雛が、小さく飾られている。

草食男子に肉食女子などという言葉が流布する時代にあって、ひな祭りやバレンタインなどの行事は後退するのかも知れない。長寿健康や幸せを願う風習としての節気行事を受け入れるのもいいような気がする。男女平等や男女共同参画が女性活躍推進法になり大変結構な時代だが、これが職場でのことだけに照準しないことを願う。

この3月3日の桃の節句、雛あられや菱餅や段飾りもないが、外に巣立って久しい子供や孫の健やかと幸せを願おう。『 橘や菱餅もなく内裏雛 』。
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