吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

奇数(七・五・三)もいいが、偶数(八・六)もいいよ。

2014年02月10日 | Weblog
ことし2014年の正月より俳句をはじめた。五七五だからだ。小学校のころ、一・二度国語の授業か作文のとき詠んだ記憶があるが、以来60年俳句などしたことがない。甲午のことし、何かをしようと思い立ったのが俳句だ。五七五 七七という和歌(31文字)より、字数が少ない五七五の俳句(17文字)のほうがラクだろうと、俳句にした。

一ヵ月を過ぎたいま、自分の短絡さを猛省している。短いということ、使う言葉が少ないということの”難しさ”を実感している。最少限の言葉で何かを表現することのむずかしさを実感している。何かにつけ、五七五と俳句しているこの頃なのだ。奇数というか素数なじみの自分には、結構合っているのかも知れない。この一ヵ月で、20句ぐらい詠んでいる。

奇数と違うが、このところよく聞く”美の黄金比”(1:1.618)5:8や日本建築(五重塔)や紙サイズ(A4)の白銀比1:√2(1:1.414)などへの羨望ではないが、8や6などの偶数形もなかなかいい。八角形や六角形の建造物も多い。映画『天心』(岡倉天心)や大観の六角堂など、大変落ち着く。五浦(いずら)に六角堂なのもいい。

六角を六角ボルトや人の名前(氏)や料理屋(魚和食酒房)の六角などと想起していると、八角が彷彿する。トクビレ(カサゴ科)というオイシイお魚も八角と言われるが、多くのひとは八角というと中華料理の香辛料を思うだろう。(スター)アニスなどともいわれる少々甘いトウキミ(八角形の実)を乾燥させた香辛料だ。

六角(六根六欲)も八角も、人の欲望をベースにしていることが、なじむ心をくすぐるのかも知れない。
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