吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

偽装でも”環境訴求”が売れる!

2008年01月19日 | Weblog
 古紙使用率偽装は、ハガキや日本製紙だけではなかった。日本製紙も含む大手製紙5社は、揃って古紙配合率偽装を認め、謝罪した。謝罪すれば”みんなやっていたのだから、仕方ない”という態度や釈明が相次いだ。

 「古紙を使用しろ」「品質(白さ)を高めろ」とグリーン購入法を翳せばいい役所(官公庁)や大手ユーザーは勝手だと云わんばかりだ。古紙100%再生紙を見本提示すると、「こんな紙(用紙)では使えない」といわれる。それにもかかわらず、100%古紙配合再生紙のコピー用紙などが購入基準になる。白さや品質を古紙配合を低くして高め、配合率を高く”偽装”するのだ。バカバカしいが、偽装しないと、売れないのだ。

 環境だ、エコだ、基準だという購入利用者側はいい。基準をかざし、そして白く高い品質の再生紙を求める。だから、偽装しないと売れないのだという。このような競争市場で日夜悪戦苦闘して営業競争している自分たちが被害者だと云わんばかりなのだが、船場吉兆やミートホープとどこが違うのか説明してほしい。

 環境エコの代表「リサイクル」は、家庭電気製品のリサイクル回収製品の横流し(リサイクル料金の横領)や今回の古紙配合率の偽装など、企業が消費者や世の中を欺き”環境エコ”を虚偽訴求している実態を晒した。エネルギーやガソリンを扱う企業も、温暖化ガスCo2排出がない新エネルギーをうたう企業もみんな”環境迎合”訴求しているが、実質の環境貢献や低炭素社会化貢献をシュミレーション検証しているのか疑わしい。

 虚偽やことば訴求ばかりが先行するのは、世の中の競争社会化や情報社会化が大幅に進展したからだろうか。市場原理に委ねる経済社会が、結果としてもたらす姿なのだろうか。商人(あきんど)精神は、遠い昔になってしまったのだろうか。
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