ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大正14年-国勢調査について区長会で協議

2016年11月30日 06時29分42秒 | Weblog
 29日(火)、兵庫県公館で統計功労者表書式が行われ、国勢調査をはじめ統計調査に携わった方々に知事、各省から表彰状、感謝状が贈られました。
 昨日、大正14年の国勢調査に関する兵庫県主催の統計調査の講習会の案内を紹介しましたが、今日は同じ社町(旧社町、現加東市立社小学校区域)の区長会で国勢調査の件が協議されているので紹介します。

五、国勢調査ニ関スル件

国勢調査ハ法律ノ規定ニ依リ十年目ニ一回ノ外其ノ中間五年目ニ簡易ナル調査ヲ施行セサルヘカラス然ルニ今年ハ恰モ大正九年第一回国勢調査後五年目ニ相当スルヲ以テ今秋十月一日全国一斉ニ之レヲ行フコトトナレリ依ッテ各位ニ於ケル充分ナル応援ノ実ヲ挙ケラレンコトヲ望ム
 調査邑ノ設置並ニ調査員ヲ左ノ如ク定メントス

社上町 一  社田町 一  社本町上中町下中町 一  社東条町 一  社下町一
社宮ノ前西浦 一  山国上ノ部 一  山国下部 一  松尾 一  田中 一  出水 一  鳥居 一  貝原 一  野村 一  西垂水 一  家原 一  窪田 一  上中 一  梶原 一  喜田 一  計二〇 予備員 四

調査員及予備員ハ各位ニ於テ推薦シ来ル十八日迠ニ当役場ヘ報告セラレタシ 以上
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大正14年-加東郡公会堂で統計講習会

2016年11月29日 05時15分14秒 | Weblog
 29日(火)、県公館で平成28年度兵庫県統計功労者表彰が行われます。国勢調査など諸統計で功績のあった方々に表彰状が贈られる式ですが、大正14年(1925)の社町社区の雑書綴の中に、「統計講習会」の案内通知が綴じられていました。
 兵庫県の主催によるもので、区長や一般の参加を促しています。内容は主に国勢調査とされています。国勢調査は大正9年に第1回が、同14年に2回目が行われています。
 案内通知は次の通りです。


 社通第一五二三号ノ二
  大正十四年九月四日
             社 町 長
国勢調査員
      殿
区   長

   統計講習会開催ノ件

本県主催ノ許ニ来ル九月六日午後六時ヨリ社郡公会堂ニ於テ統計講習会(主トシテ国勢調査)ヲ開催相成ベク候条貴職ハ勿論御部内一般ニモ多数聴講候様御配慮相成度此段及通知候也
追テ講師ハ統計学舎副社長横山雅男氏ニ御座候
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大正14年-社尋常高等小学校の公開教授の案内

2016年11月28日 06時16分23秒 | Weblog
 今から91年前、大正14年(1925)の夏、社尋常高等小学校(現加東市立社小学校)から公開教授(授業)の案内が出されています。
 案内は社町社区(現加東市社)区長の「雑書綴」に綴じられているものです。


拝啓
明後、二十日午前八時より本校に於て教育振興の為め公開教授開催致度候に付書中甚だ乍御苦労御来校相煩度此段御案内申上候  敬具

 大正十四年七月十八日

    社尋常高等小学校長  田中正一

肥田仙治 殿

 追而 乍粗末昼飯の十尾致居候に付申添候
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ウォーキングで見つけた秋景色

2016年11月27日 05時16分33秒 | Weblog
 

 

          

  朝のウォーキングでは人が動き出す前の静かな街の景色を楽しむことができます。公演、池、街路樹、神社、お寺・・・あの角この路地、と毎回少しだけ違う道を歩きます。
 銀杏が散って絨毯のようです。銀杏も神社も朝日で輝くのを待っているようです。若宮さんの近くでは鈴生りの柿の実。新池では池面に映る関西電力のタワー。そして、大師殿のある持寶院の山門の白壁と紅葉。家に戻ると朝食にやってきたムクドリが柿の枝に。朝日が照らす前の光がまだ足りない時間帯の秋景色です。
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加東市赤穂義士祭のポスターが 

2016年11月26日 06時21分18秒 | Weblog
 

 25日(金)の朝、いつものコースを歩き、大師殿を出て持寶院の山門前まで来ると、向かいの「ゆらのホール」の広報掲示板に「加東市赤穂義士祭」のポスターが掲示されていました。
 12月14日の赤穂義士討ち入りの日には、加東市家原の観音寺で義士祭が行われます。観音寺には赤穂義士四十七義士の墓所があり、義士の追善法要が行われます。
 家原はじめ、加東市内には赤穂藩の領地があり、家原には吉田忠左衛門も郡代として駐在していました。本家の赤穂浅野家断絶後も家原には家原浅野家が明治維新まで続きました。
 四十七義士の墓碑は義士没後150年忌に義士を讃え追慕するこの地方の民衆の寄附によって造られました。東京高輪の泉岳寺、赤穂の花岳寺の四十七義士の墓とともに全国で3ヶ所しかない四十七義士の墓となっています。主君浅野内匠頭を中心に大石父子を取り巻くように四十七義士の墓碑がぐるりと並んでいます。
 義士祭では法要の他、少年剣道大会、早籠にちなんだ中学駅伝大会、お楽しみ抽籤会などが行われます。ぜひお越し下さい。
 
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浮かびあがる大師像-朝の大師殿

2016年11月25日 04時53分53秒 | Weblog
 24日(木)の朝、ウォーキングで慈寶院の大師殿にお参りをしたのが午前7時前でした。堂内に照明が灯っており、内部が明るく照らされ、お大師さんのお顔が浮かび上がって見えました。
 この大師像は木像の大師像としては日本一といわれ、高さ一丈六尺、約4・8メートルあります。大師殿はこの大師像のために大正14年(1925)に建てられたものです。設計は武田五一京都大学名誉教授によるもので、文化庁の登録有形文化財に指定されています。また、加東四国八十八ヶ所霊場巡りの仕上げの道場でもあります。
 私はこのお大師さんが大好きで、毎朝のウォーキングでお参りします。お大師さんの前に座って手を合わせ、南無大師遍照金剛と7回唱えます。この短いお経を唱えてお大師さんの大きな目と目を合わせて、ほんの短い静かな時間を過ごします。心が落ち着き和らぎます。
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一気に冬 シジュウカラがまた庭に

2016年11月24日 05時28分27秒 | Weblog
 

 23日(水)、昼前、庭に一羽のシジュウカラがやってきて、枝から枝へと飛びまわっているのに気づきました。
 11月のはじめ頃にもブログで紹介しましたが、もう葉が落ちてい木も多く、今日の方がよく見えます。しばらく動きを追っていましたが、地面にも降りていました。
 背中を見せたり、正面も向いてくれたり、まるで早くシャッターを押してよと言っているようでした。
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43柱の尊名が-のじぎくの塔に刻まれた加東郡出身者

2016年11月23日 05時43分13秒 | Weblog
 

   

   

 11月21日(月)、沖縄県糸満市の摩文仁の丘にある国立戦没者墓苑にある兵庫県の戦没者慰霊塔、「のじぎくの塔」で行われた慰霊祭に参列しました。
 塔には沖縄戦で戦没された加東郡の出身兵の尊名が刻まれていました。43柱の尊名の中には、当時の地区文書に記されている名もあり、あらためて、郷土から出征され、遠く沖縄の地で散華された英霊の御霊に慰霊と感謝の祈りを捧げました。
 この日の慰霊祭には、兵庫県、沖縄県の知事、県議会、遺族会などから代表が参列し、途中から降り出した激しい雨の中、白菊の花を献げました。また、引き続き、戦前の沖縄県最後の知事、兵庫県出身の島田叡(しまだあきら)知事と沖縄県庁職員の慰霊祭が「島守の塔」で行われ、献花をしました。
 
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大正14年-佐保神社新嘗祭の案内

2016年11月20日 04時44分08秒 | Weblog
 もうすぐ23日、国民の祝日、勤労感謝の日ですが、この日は戦前は新嘗祭の祭日でした。新嘗祭は、天皇陛下が新穀を神に供え、御自らそれを食するという祭儀です。
 大正14年(1925)、加東市社の佐保神社から区長宛てに新嘗祭の案内が出されています。


拝啓時下晩秋ノ候愈々御清適奉賀候
陳バ来十一月二十三日午前九時三十分当神社ニ
於テ新嘗奉幣祭典執行仕候間何卒御参
列被成下度此段御案内申上候  敬具

 大正十四年十一月十八日

   縣社佐保神社々務所

社町区長殿
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秋の朝の月と鳥

2016年11月19日 05時21分39秒 | Weblog
 

 

 17日の朝、まだ静かな街に鳥の鳴き声が聞こえます。西の空には白く光る月、そして道路やフェンス、木の枝などには鳥の姿がありました。
 そっとカメラを構えてシャッターを押しました。朝日を浴びて体を温めているようにも見えるスズメ。夜の間どこにいるんでしょうね。
 道路にはハクセキレイだと思うのですが、長い尾を上下させながら歩いていました。
 今朝もムクドリがやってきてわが家の庭の柿の実を啄みます。連れを待っているのか、電線でじっとしています。
 
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大正14年-社町で北但震災義捐金

2016年11月18日 05時01分36秒 | Weblog
 大正14年(1925)5月23日、但馬地方北部でM.6.8の強い地震が起き、城崎などで大きな被害が出ました。
 この北但震災に対して、義捐金の募集が社町(旧社町、現加東市社地域)で行われました。その文書が当時の社町社区長の「雑書綴」に綴じられています。
 筆で書かれた文書には、5月28日の日付があり、地震が起きてから5日後の早さであったことがわかります。各町内で義捐金が集まり、総額2百2円80銭になっています。
 文書は次の通りです。


大正拾四年五月弐拾参日午前十一時二十分ノ(強地震)北但地方ノ震災義捐金募集

  大正十四年五月二十八日

一、本町     弐拾六円也
一、上中町    弐拾六円五拾銭
一、下中町    弐拾六円八十銭
一、下町一、二部 弐拾五円三十銭
一、宮前     四円拾銭
一、西田町    拾壱円五十銭
一、中田町    九円二十銭
一、東田町    拾参円五十銭
一、西浦     拾円七十銭
一、上町南部   拾円七十銭
一、上町北部   弐拾五円三十銭
一、東条町    拾参円五十銭

     合計  弐百弐円八十銭

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月、ひよどり、柿

2016年11月17日 06時17分03秒 | Weblog
 



 16日(水)、早朝の西の空低く、白い大きな月が流れる雲に見え隠れしながらかかっていました。
 やがて朝日が射し始めると、庭の柿の実が鮮やかな柿色に輝きます。
 ぴーという鳴き声の方を見ると、ヒヨドリが庭の隣の駐車場の桜の木に来てとまっていました。
 秋が深まり、庭の木々も色づきはじめました。登校見守りに立つ朝のほんの一時のことですが、心が落ち着き、なんだか嬉しくなります。
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大正13年-メートル法実施のチラシ

2016年11月16日 05時45分43秒 | Weblog
 大正13年(1924)7月1日からメートル法が実施されました。社町社区長の「雑書綴」の中に、社町役場から出されたメートル法実施のチラシが綴じられています。
 度量衡の単位の基本が、メートル(三尺三寸)、アール(一畝〇二五歩)、リットル(五合五四三)、キログラム(二六六匁六七)とされ、その一覧が示されています。
 社町(旧社町、現在の加東市立社小学校校区域)ではこうしたチラシで普及を図っていたことが分かります。

 
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大正13年-陸軍演習のために井戸や肥壷に蓋を

2016年11月15日 05時43分49秒 | Weblog
 大正13年(1924)の11月初旬、陸軍の機動演習の周知と井戸や肥壷などの場所が分かるようにすることなどの通知が社町役場から各区長に出されています。
 この通知は、社町社区長の「大正拾参年雑記綴」に綴じられているものです。戦前は陸軍の演習が当地でも行われ、民家への宿営などが行われていました。
 通知には、井戸、肥壷、堀などに蓋、囲いなどをして分かるようにしておくようにとの指示が書かれています。野井戸や肥壷は私の記憶にもあります。
 現在の加東市役所辺りには赤い旗が印として揚げられていた野井戸が点在していました。また、肥壺も各所にありました。埃をかぶっていると地面のようにも見えます。落ちたら大変ですが、夜道を歩いていて落ちた人がいるという話を聞いたこともありました。
 通知は次の通りです。


 大正拾参年拾壱月六日
                社 町 役 場
各区長殿

本月九日ヨリ当地方ニ於テ機動演習施行相成候ニ付左記事項一般ニ洩レナク周知相成度此段及通知候也

  左記

一、井戸
一、肥壷 蓋又ハ囲ヲナシ一見シテ分ル様印ヲナス事(竹ノ先ニ白キ布ヲ附ス)
一、堀等 
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加東の秋景色

2016年11月14日 04時50分32秒 | Weblog
 

 

 

 13日(日)は、穏やかな秋晴れの一日でした。市内ではさまざまな催しが行われましたが、会場を訪れると、秋色に映える加東の姿に出会うことができました。
 滝野文化会館のケヤキが色づいていました。社高校の白い校舎と透明な青空、もうすぐ色づくセコイヤの木、学校前の学園道路には秋の陽に輝く銀杏、そして、わが家の庭の柿と色づき始めたナンキンハゼ。
 これから秋が深まります。加東の秋色を伝えていきます。
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