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令和元年も大晦日を迎えます。先日、東条地域まちづくり協議会から東条地域の歴史や伝統行事などをまとめた『ふるさととうじょう』をいただきました。
A4判187頁の冊子で、平成26年から11人の編纂委員さんが、東条地域にある31の各地区から提出された地区の歴史や伝統文化などの資料をもとに、歴史的な検証を深めてまとめられたものです。表紙の『東条』の題字は、東条出身の書家、岸本太郎氏によるものです。
Ⅱ章の各地区の頁は、「地区名の由来」「史跡・名勝」「伝統行事」から構成されており、神社仏閣、祭りなどが写真とともに詳しく記述されています。また、Ⅲ章には、「ふるさととうじょう・こぼれ話」として、地区をまたがるものや、人物、道標などの石造文化財、文書、伝承などの貴重な話が取り上げられています。Ⅳ章は「東条のデータ」として、人口、村名・地区名、学校等の変遷はじめ、行事や産業、各種統計が掲載されています。Ⅴ章では、東条の先覚者として、教育者・歌人の藤原優氏、音楽家・町長の井澤文太郎氏、詩人の坂本遼氏、書家の藤原清洞氏が紹介されています。
加東市は、平成18年(2006)、社町、滝野町、東条町が合併して誕生し、14年が経とうとしています。東条まちづくり協議会が設立されたのは平成22年。その後、ミニ文化祭の開催など、東条地域の活性化の牽引力となっています。協議会では、この冊子をもとに、ふるさと東条をより深く知り、体験する企画などを通して、郷土に対する愛着や誇りを持ってもらえればとしています。歴史や文化、伝統を共有することにより、一体感も生まれます。この冊子にはそうした思いがつまっているように思いました。令和元年の締めくくりに素晴らしい一冊に出会えました。