ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和19年9月-社町常会徹底事項で一億鉄石の肚がまへ

2016年11月12日 04時42分37秒 | Weblog
 昭和19年(1944)9月の社町常会徹底事項の冒頭には「一億鉄石の肚がまへをきめること」との表題が記されています。いよいよ厳しくなってきた戦局に対して、「大和一致」の精神で、鬼畜米英との決戦に臨み、一億の真の力を思い知らせようと呼びかけています。
 遠い昔の話ではありません。72年前のわが国、ふるさとの事実です。この当時のことを体験しておられる方は80,90歳代の高齢になっておられます。さまざまな機会にこうした銃後の生活、そして戦地での体験を次の世代に聞かせておいていただきたいと思います。徹底事項は次の通りです。二の項目以下は口頭説明がなされたものと思います。


 九月常会徹底事項

一、一億鉄石の肚がまへをきめること
 戦局は愈々急迫してきました 此最大難局に立つた私どもは皇国伝統の忠誠心を振ひ起し「大和一致」あくまで決戦に向つて突き進む肚かまへを確りと固めねはなりません 今こそあの思ひ上つた鬼畜米英に一億の真の力を思ひ知らせるときです

イ、空襲の備へに手落ちがないか
ロ、農村も都市も食糧の増産に一段と努めること
ハ、お互の創意と工夫て物の不足を克服すること

二、学童薪炭製造手伝ニ関スル件
三、診療所設置ノ件
四、警防団員ニ関スル件
五、防衛隊組織ニ関スル件
六、陸海軍志願兵応募ノ件
七、母親学級ニ関スル件
八、鶉野出役割当ノ件
九、郵便物ニ関スル件
十、青果物貯蔵ニ関スル件
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