先日、地元の遺族会の皆さんと話をする機会がありました。皆さんは兵役経験のある方や遺児の方々ですが、戦死の年月日や戦死の地、葬儀の記憶などをお互いに語り合っておられました。遺児の皆さんも高齢になり、そうした体験談を聞かせていただく機会も少なくなってきましたが、郷土から出征され、戦死された多くの方が居られたことを後世に伝えていかなくてはならない、との思いを持っておられます。そうした思いに応える意味も込めて、この歴史ブログでは、市内の忠魂碑や戦前の郷土兵関係の資料を多く紹介してきました。今日も昭和11年(1936)の郷土から陸軍、海軍に入営・団してく兵隊の奉告祭についての資料を紹介します。
昭和十一年一月七日
社 町 長
町会議員
町 長 殿
各種団体長
入営兵奉告祭ニ関スル件
来ル一月九日午前八時三十分(時間厳守)ヨリ縣社佐保神社前ニ於テ左記昭和十一年度入営団兵奉告祭ヲ挙行可致候条御多忙中且厳寒ノ折柄ニ候ヘ共御参列相成度此団御案内申上候
追而 御部内一般ヘモ多数御参列相成様御配慮ヒ下度尚当日入営兵アルハ夫々行事モ有之ト存ゼラレ候モ前期時限迠御集合相成様取計レ度特ニ御願申上候
記
一、社駅発時刻 九日午前九時二十三分
一、入営者氏名
イ.歩三九 九日出発
大橋初治(出水) 加古正次(社) 近藤喜男(社)京都府ヨリ入営 中西武(貝原) 石井千太郎(社)
ロ、野砲一〇 九日出発
長谷川勇(野村)
ハ、歩三九(補助看護兵)九月一日入営
吉田勲(鳥居)
一、海軍
水兵(一月十日入団) 堀内正雄 大阪ヨリ入団(田中出身)
機関兵(六月三十日入団) 藤本廣治(家原) 石原八郎(野村)
一、輜重兵特務兵
二月一日入営 井上辰治郎(山国) 十月一日 田中昌次(社)