ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

『お國自慢』の中の加東⑥-中東条村の釣針工業

2019年06月30日 06時59分13秒 | Weblog
 

 今日も『お國自慢』シリーズで、加東郡中東条村の頁を紹介します。写真には、「土肥富釣針工場出荷の状況」と書かれています。トラックの運転席のマークは日本運送のものです。荷台にはぎっしりと釣針の荷が積み込まれています。また、製品の包装作業の写真も掲載されています。
 紹介文には、小寺彦兵衛が天保時代に四国の土佐から釣針製法を持ち帰り、この地域に伝えた起源から明治時代の製法の改良の歴史や、今日ではアジア各地、欧米、アフリカなどに輸出される地場産業になっていることが書かれています。
 兵庫県釣針協同組合は加東市吉井に組合が置かれ、昨年80周年の記念を祝いました。90%を越える全国シェアを誇る兵庫県、北播磨、加東市の有力地場産業になっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お國自慢』の中の加東⑤-清水寺(加東郡鴨川村)

2019年06月29日 05時58分41秒 | Weblog
 『お國自慢』(昭和27年、兵庫県町村会)の中の加東郡の姿を紹介しています。今日は、その5回目として、最近、日本遺産(1300年つづく終活の道、33所観音霊場)に認定された播州清水寺を掲載している鴨川村の頁を紹介します。
 旧加東郡(現加東市、小野市域)の東北に位置したのが鴨川村です。清水寺は播磨・丹波・摂津の三国の境にあたる御嶽山(海抜570m)の山頂にあり、法道仙人開基、推古天皇、聖武天皇の勅願所、西国25番の札所であると記されています。
 山頂からの眺望は播磨平野から瀬戸内海、六甲山系と開け、山頂には七堂が再建され、赤松氏範の墓などの史蹟もあり、麓から、社、三田、篠山方面へのバスの起点にもなっていること、さらには建設中の東条ダムにより、さらなる観光の賑わいも期待されるとあります。
 『お國自慢』には、清水寺の講堂の写真が大きく掲載されていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お國自慢』の中の加東④-阿江織布工場

2019年06月28日 05時56分39秒 | Weblog
 『お國自慢』(昭和27年刊、兵庫県町村会)の加東郡滝野町の頁に、株式会社「阿江織布工場」の全景が掲載されています。下滝野にあった壮大な工場と手前の加古川に架かる大正橋(吊橋)や五峰山も見えます。工場建物の一部は現在も残っており、滝野大橋から望むことができます。
 紹介文には、明治43年創立、織機数183台、シール織、サロン、ギンガム、変り織、三ツ綾などの輸出織物を製造し、アフリカ、パキスタン、フィリピン、ビルマ、南米、蘭印(インドネシア)へ輸出とあります。
 阿江織布工場は、現在の(株)阿江ハンカチーフに引き継がれています。織物が盛んだった時代の滝野町を代表する自慢の企業だったことが分かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お國自慢』の中の加東③-孝女ふさの記念碑(昭和27年)

2019年06月27日 06時10分51秒 | Weblog
 『お國自慢』(昭和27年、兵庫県町村会刊)の中の加東の紹介シリーズ第3回は、加東郡上福田村の頁の「孝女ふさ」の碑です。
 写真はおそらく当時のものでしょう。今は、桜の木が碑を覆うほどになっていますが、当時は中央の碑が周囲を圧するかのように立っています。この「彰孝碑」は、大正11年(1922)に建立されたもので、題額は戦前の大ジャーナリスト徳富猪一郎(蘇峰)の筆になるものです。
 写真の解説には、ふさの生涯が紹介されています。宝暦10年社村に生まれたふさは、6歳の時に上福田村上三草の茂兵衛の養女となり、養父母に孝行を尽くしました。やがて三草藩主丹羽氏福によって孝行を賞せられ、嘉永2年、90歳で生涯を終えました。その孝行ぶりは明治時代に小学校の修身や国語の教科書に紹介され、全国の子供達がふさの生き方を通して孝行を学びました。近隣はもちろん、遠方からも親が子供を連れて孝女ふさの碑を訪れたということです。
 この歴史ブログでは、孝女ふさについて、紹介を重ねてきました。また、碑は3年後に建立100年を迎えます。傷んでいるところもあり、次の世代に伝えていくためにも補修が必要だと思っています。ふさが歿した嘉永2年は西暦1849年。今年はふざ没後170年にあたります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お國自慢』の中の加東②-嬉野高原の風景(昭和20年代後半)

2019年06月26日 04時06分26秒 | Weblog
 昨日に続いて、兵庫県町村会が昭和27年に出版した『お國自慢』の加東郡社町の頁に「牧歌的情緒豊かな嬉野高原の風景」」という題で、広々とした嬉野高原の景色の写真が掲載されていました。
 その景色をよく見てみると、遠くの山並、山容は五峰山(光明寺)で、手前の高原の真ん中に白く写っているのは、社中学校(旧)の運動場と木造平屋の校舎に間違いありません。この写真は、嬉野台地の高位面から北西を望んだものだと思います。
 現在では、兵庫教育大学附属小、中学校の校舎、大学の官舎、さらに住宅が建ち並んでいます。60余年の歳月は、嬉野高原の風景を大きく変化させてしまいました。「情緒豊かな牧歌的異色風景は観光地として都人士の杖をひくものが多い」との紹介文を現在風にすると、「嬉野高原には、こども園から小・中・高、そして教育大学、教育研修所、生涯教育センターまで揃った兵庫県の教育のメッカとなっている」となります。変わらぬのは五峰山の姿でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お國自慢』の中の加東-①東条ダム 完成間近のダムの偉容

2019年06月25日 09時35分45秒 | Weblog
 県議会図書室に『お國自慢』(昭和27年 兵庫県町村会)がありました。敗戦、占領が終わるこの年に「お國自慢」を出版した趣旨として、新日本の再建のために、愛郷心、愛国心を涵養しようというものでした。
 加東郡(現加東市、小野市域)の頁を開いてみると、合併前の旧町村毎に自慢の風景や産業、人物などが掲載されていました。そのうち、今日は上東条村の頁を紹介します。
 上東条村の自慢は、完成したばかりの鴨川ダム。本では、「東条川ダム」と紹介されいますが、そのダムの正面からの写真と愛用が概要が掲載されていました。敗戦後の食糧増産のために国営事業として建設された鴨川ダムの偉容が迫ってきます。上空には建設用のケーブルも写っています。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・金屋谷池堤からの展望-変わらぬ山々と変わった社の街並み

2019年06月24日 06時00分49秒 | Weblog




 昨日に続いて、加東市社の社中央公園の金屋谷池の堤からの眺望を紹介します。今日は、堤から北西の方角を望んだ景色です。向こうに加西市の山々、そして右には光明寺五峰山のどっしりした山容が望めます。そして、手前には社市街が朝日を浴びてさまざまな色に輝いています。
 もう一枚は、昭和10年代の社市街の写真で、おそらくこの金屋谷池の西にあった県立社高等女学校の校舎から撮影したものと思われるものです。瓦屋根の街並みの向こうに今も変わらない山々の景色が遠望できます。80年ほどの年月が経過していますが、街並みは変わっても山々の姿は変わりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金屋谷池の堤から社市街と西の地平線を望む

2019年06月23日 05時28分27秒 | Weblog




 私の好きな景色の一つが、加東市社の市街の東の高台にある社中央公園の金屋谷池の堤からの眺望です。東播磨を流れる県下最長の加古川の中流域は広い平野部と丘陵、河岸段丘の地形が広がり、少し高い所からは広々とした景色を楽しむことができます。
 嬉野台地の西の端にあたるこの池の堤からは、北の多可郡・加西市の山々から西の青野原台地の地平線、そして、南西には小野の山々まで180度の視界が広がっています。朝は、東から昇る朝日を受けて輝き、夕には地平線に沈む夕日をいつまでも眺めていたくなる、そんな絶景ポイントです。金屋谷池は、中央公園の中に取り込まれ、遊歩道や堤の傾斜を利用した公園になっています。
 もう一枚の古い写真は、ほぼ同じような位置から社市街を撮したもので、昭和10年代のものです。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も野いちごが

2019年06月22日 05時14分33秒 | Weblog
 朝歩くコースの中に、百旗の墓地から市役所へと抜ける細い道があります。墓地と今は使われていない社こども園の間を上っていくと、みのり農業協同組合の敷地との間に野いちごが繁茂している場所があります。
 先日、朝日を浴びて真っ赤になった野イチゴが光っていました。一つ取って口に入れてみましたが、酸っぱい味でした。子供の頃は、ヘビのイチゴと言っていましたが、おそるおそる食べてみたことを憶えています。もう少し熟したらもう一度食べてみようと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教室の窓から大賀ハスの平池が見える-加東市立福田小学校

2019年06月21日 08時42分41秒 | Weblog
 先日、加東市立福田小学校(加東市沢部)で学校オープンが行われました。各教室での授業を参観しながら、教室の窓から見える風景を眺めました。教室の窓から見える景色というのは妙に懐かしいものです。
 福田小学校は高台に建っており、教室から見える南、西の方には、加古川の支流である東条川に面した田園風景が広がっています。すぐ南に大きな平池が見下ろせます。古代のハスとして知られる大賀ハスが咲くことで知られ、7月には平池まつりの会場にもなります。平池は東条川疏水の空間展示物の一つでもあります。福田小の子供達はこうした地域の環境について学習を行っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またサボテンの花が咲きました

2019年06月20日 09時32分42秒 | Weblog
 

 19日(水)の朝、事務所に行くと、またサボテンの花が咲いていました。前日には、つぼみが大きく膨らんでいたので期待していました。
 今年は10日に続いて2輪目です。うすいピンク色の大きな花がサボテン本体から伸びたラッパのように開いていました。このサボテンは事務所によく寄っていただいていた先輩(故人)が持ってきて下さったもの。今年も美しく咲きました、と心の中で報告しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

闘龍灘の奇岩にストロベリームーン

2019年06月19日 05時07分05秒 | Weblog
 18日(火)の夜、加東ライオンズクラブの今期最終例会が終わり、闘龍灘を望む広場に出てみると、東南の空低く、昨日よりも赤黄色の濃い月が出ていました。
 手前のライトアップされた闘龍灘の奇岩と滝の音とストロベリームーンの取り合わせが幻想的な雰囲気の景色となっていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日が沈み、満月が昇る-17日のストベリームーン

2019年06月18日 05時47分50秒 | Weblog
 



 17日(月)、夕日が沈む頃、わが家の田圃を見に行きました。同級生の友人が田植えをしてくれた田には夕焼け空が映っていました。この辺りからは西の方角に青野原台地の地平線が広がって見え、雄大な夕景色が望めます。
 事務所に戻り、少し仕事をして外へ出ると東南の空低く、田町商店街の入口のアーチの緑の光りのすぐ上に赤黄色く光る満月が昇り始めていました。ストロベリームーンというらしいのですが、そこまで赤くはありませんでした。月は東に日は西に。壮大な日月の動きを見ることができ、一日が終わった気分に包まれました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アマサギ?田植え後の水田にサギの群れ

2019年06月17日 06時01分46秒 | Weblog
 

 先日、わが家の田圃を見に行ったとき、近くのため池の側の田の畦にシラサギがたくさんいました。田植えのすんだ田圃には小さな苗と水面に近くの家が映っています。梅雨の景色そのものです。
 そのシラサギの中にうすいオレンジ色のサギがいるのに気づきました。そのときは、シラサギの幼鳥かなと思いましたが、どうもアマサギのようです。頭や胸、背中の一部がオレンジ色になっていました。この田圃のあたりはシラサギがよくいますが、こんな色のサギは初めて見ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭の竹の先にトンボ

2019年06月16日 04時47分33秒 | Weblog
 

 15日(土)の昼前、庭の緑の中を飛び回るトンボが目に入り、しばらく見ていると、庭に立てた竹の竿の先にすっと止まりました。よく見ると、もう一本の竹の先にも止まっていました。
 歌にも歌われる竿の先に止まるトンボですが、羽を休めるような姿に静かな時間が流れました。子供の頃、指を立ててじっとしていると、その指先に止まったときの嬉しさをまだ憶えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする