2月11日(火)、建国記念の日。加東市市では2つの伝統の祭りが行われました。一つは昨日紹介した河高八幡神社の厄除け祭り。そしてもう一つが、上久米の東光寺の大日如来祭、通称大日たん(だいにったん)です。
「大日ったん」についてはこれまでにもこの歴史ブログで紹介してきましたが、社町時代の「広報やしろ」第10号(昭和35年3月5日発行)に紹介されている文を再掲します。
「郷土の探究」(8)
社町にも北播三大祭の一つとかぞえられるものに、上久米にある東光寺の恒例祭とされている「大日如来祭」がある。
昔から牛馬の守り仏として有名で毎年二月二十八日には播州一円の農家が参拝し、境内せましと思わせる。この日北播一帯の青年有志大相撲が展開されるとともに参道に列をなす植木をはじめ農機具などの多くの露店は、まさに社町のなかでの最大の祭りでもあり、北播三大祭の一つでもある。
今日も80歳になられる地区の方が、この田圃のすぐ下(南)には、米田村役場、小学校、駐在所などがあったことや参道には露店が立ち並び、参詣の人並みが続いた賑わいを懐かしそうに話してくださいました。
毎年この日は寒い。寒くなければならないように寒くなる。今年も白いものが散らつきましたが、護摩焚きの頃になると冷たい強風が吹いて、もうもうと立ち上る煙がまるで龍が天に昇るように渦を巻き、方向を回転しました。
火渡りでは、今年も無病息災を願ってまだ火がいこるなかを多くの人が素足になって渡っていきました。もちろん私も渡りました。これで8回目です(写真下)。
今日の祭りの次第は次のとおりです。
東光寺大日法会
一、午後一時
大般若経転読
一、午後二時
大護摩
一、午後三時
餅配り
日照山東光寺 護摩供養次第
一、法螺 三声
一、山伏問答
一、法弓作法
一、法剣作法
一、法斧作法
一、願文
一、点火
一、導師作法
一、古札供養
一、火生三昧(火渡り) 以上